キーワードは「われわれ」「はみだす」「ぶつかり合う」。新Credoに込めた想いとは?

2019.8.22

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組織のウラ側
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メドピアでは、この7月に「Credo(クレド)」をリニューアルしました。

私たちにとってCredoは、MissionとVisionをチームで実現していくために、メンバー一人ひとりが行動するときの「約束」です。

2016年に、私たちがより強いチームになるため初めて制定した「Credo」。そこから3年経ち、なぜ今改定することにしたのか。新Credoの言葉に込めた想いと共に、リニューアルのウラ側をお伝えします。

3年ぶりの改定、メドピアにおけるCredoの位置づけは?

はじめまして、HRグループ・マネージャーの多々良です。メドピアには今年の3月に入社したばかりではありますが、入社してすぐに「Credo改定」のプロジェクトが発足しました。

メドピアのマネージャーたち30名弱が集まり、2回の合宿を経てつくった新Credo。社内のメンバーには、先月7月12日、第4クォーターのキックオフミーティングで発表されました。

この新Credoが出来上がるまでのプロセスや、新Credoに込めた想いをお伝えすることで、メドピアのことを少しでも理解いただけるかもしれないと思い、その改定のウラ側をお話させていただきます。他社の方には、一企業の事例として参考にもしていただけると嬉しいです。

改定前のCredo
改定前のCredo

メドピアが初めてCredoを制定したのは2016年。以降、「Mission、Vision、Our Values、Credo」という4つのキーフレーズでカルチャーを形成してきました。

それぞれの位置づけを簡単に説明すると、Missionはメドピアの“存在意義”、Visionはメドピアが“実現したい姿”です。つまり、「Supporting Doctors, Helping Patients.(医師を支援すること。そして患者を救うこと。)」、このMissionを遂行するために私たちは事業を行っていて、その事業活動を通じて実現したいことが「集合知により医療を再発明する」というVisionです。

それを実現していくために、メドピアのメンバー一人ひとりがもつべき価値観と、行動における約束を、Our ValuesとCredoとして定めています。今回は、このCredoを3年ぶりに改定することになりました。

そして、改定した新Credoはこちらです。

メドピア Credo(クレド)
改定したCredo

2016年、空気を変えるために創られたCredo

なぜCredoを改定することになったのか、どういうプロセスで新Credoを制定したのか、そして新Credoに込めた想いとは?新Credoの最終案を考案したグループの5名へのインタビューでお伝えします。

ーーまずは遡って、2016年に初めて策定した旧Credoに関するお話を伺いたいと思っています。当時からいた平林さんと藤野さん、そのときのことを教えていただけますか?

メドピア 平林利夫
執行役員 経営企画部 部長 平林 利夫

平林 利夫(以下、平林):2016年は、上場後に業績が落ち込んでいる時期で、平たく言うと「空気を変えなきゃ!」という状況でした。その一つの手段として、存在はしていたものの浸透しきれていないOur Valuesをどうするかという検討がありました。

藤野 敦子(以下、藤野):Our Valuesは「メドピアのメンバーはこういう価値観で仕事をしよう」というものです。ただ、”価値観”って解釈が人によって違うことは結構あります。

Our Valuesの一つに「我々は最高体験を提供するプロフェッショナルである」というのがあるんですが、Aさんにとってはプロな行動だけど、Bさんにとってはプロではない、みたいな。当時の私たちは、今よりも未熟だったとも思うので、価値観を「行動」レベルに落としこむことは、強いチームを創るために必要だったと思います。

平林:それで、合宿をしながらつくったのがCredoでした。当時のメドピアの事業・組織課題から、今後あるべきチームの姿をみんなで真剣に議論しました。

ーーCredoをつくったことで、何か変化は生まれましたか?

メドピア 藤野敦子
経営企画部 PRグループ グループリーダー 藤野 敦子

藤野:旧Credoに入っていた「オーナーシップ」と「やれない理由ではなくできる手段を提案する」の2つは社内でも特によく使われて、私たちを変えてくれたと思います。

会社の状況に対してどこか“自分ごと感”が欠けていたり、何かをやろうとしたときに、ついついマイナス側面を並べて逃げ腰になったり…。業績が落ちて、どうしてもそういう空気が出てしまいがちだったところを、前に向かせてくれた言葉でした

平林:採用でも、Credoっぽい人が入ってくる様になりましたね。

藤野:たしかに。候補者の方から「Credoのこの言葉は、自分も大事にしてることで共感しました」といった話があったり。面接でも、いくらスキルや経験で優秀でも「Credoに合わない」といった理由でお断りすることもありました。

平林:そうやってCredoに合った人が多く入ってきてくれたので、組織の雰囲気も大きく変わったんじゃないかと思います。

ーー社内では、どんな浸透策をやっていたのですか?

平林:Credoを振り返る機会はつくっていました。人事評価シートにCredoを明記して、評価のたびにCredoに沿って行動ができているかを上長と振り返るようにしたり、全社合宿では、当時の約70人全員でCredoを振り返ってディスカッションしたり。

藤野:日常的には、会議室など社内のそこら中にCredoをスタンドで掲示して、いつでも見れるようにしていました。当時、会議室に入ると、テーブルの真ん中にそのスタンドが置いてあることがあって、Credoについて話していた痕跡が残っていたりも。

ーーそんなCredoを、今回あらためて制定し直すことになったのはなぜでしょうか?

平林:旧Credoを見ると分かるとおり、正直ちょっと長くて多いんですね。そのため、よく使うフレーズとそうでないフレーズが分かれてしまっていて、すべてが浸透しているか?というと、そうではない状況になってきていました。我々もこの3年で変化してきているので、このタイミングで、今後に向けて最適なCredoを考え直してもいいのではないかと。

藤野:浸透策も継続が不十分だったとは思ってます。この1、2年で従業員がいっきに増えましたが、新しく入ってきたメンバーに十分に説明して浸透しきれませんでした。なので、覚えやすい言葉にして、改めて浸透しなおそうと。

妥協せず、エンドレスで議論を尽くした末に生まれた新Credo

ーーここからは、新Credo策定のプロセスを振り返ります。合宿では、5つのグループに分かれて議論をしていきました。最初、どんな議論から始めたのでしょうか?

メドピア 七久保卓郎
ビジネス・ディベロップメント部 メディカル・マーケティンググループ グループリーダー 七久保 卓郎

七久保 卓郎(以下、七久保)最初にやったのは、旧Credoのキーワードそれぞれを、「できてる/できていない」、「違和感ある/違和感ない」で分類することでした。そのとき抽出したワードを眺めていて気づいたのが、けっこう堅苦しくて、概念的なものが多いなと。

加藤 浩司(以下、加藤):キレイなんだけど手ざわり感があまり無く、出木杉君ならこういうだろうな、というワードに感じてしまったんですよね。

小塚 崇史(以下、小塚):加藤さんの感想に近いんですが、キレイすぎて、ちょっと嘘くさく感じてしまうところもありました。使う言葉と言うよりも飾っておく言葉って印象で。でも「飛躍のための失敗を受容し」ってワードが明文化されているのは、ベンチャー企業な感じがして、すごい好きでした。

七久保:具体的には、例えば「唯一無二」とか「最速」とかのワードは、ちょっと違和感あるかもねと。まったくズレているとか、それを目指すべきじゃない、ということではなく、今組織が大きくなってきた中で、すべての人にこれを当てはめるのが正しいのか?という疑問が出てきたのだと思います。

加藤:Credoなので、職種が違うから当てはまらない、となるのは違いますよね。

ーーなるほど。そうして旧Credoの振り返りをした上で、新Credoはどう考えていったのでしょうか?

七久保:今のメドピアのどこを強みとして残すべきで、新しく創っていきたい風土は何なのか、をディスカッションしながら考えていきました。

メドピア 加藤浩司
メディア&プラットフォーム部 部長 加藤 浩司

加藤:Credoとは?という議論もしましたね。価値観ではなく、行動にちゃんと落としたものにしようということは大事にしました。

藤野:意識・行動レベルに落として日常的に使える言葉にすることは、徹底的にこだわりましたね。例えば、他グループの案で出ていた「正しく進む」とか、メドピアらしくてすごく好きですけど、「何が正しいか」は価値観なので、人によって解釈が変わってしまいます。

平林:そうやって議論しながら、最初の合宿で出したCredoは5つのワードでしたが、その後次の合宿までの間に議論して、3つに絞ったんですよね。

小塚:やっぱりしっかり覚えてもらって浸透させるためには、3つが限界ですよね。

ーー2回目の合宿で提示したときには、もうほぼ今の最終形でしたよね。その間、かなり議論を重ねたんですか?

平林:2回目の合宿直前に、夜に会議室にみんなで缶詰になりました。

加藤:あれは一番記憶に残ってます。最初はサックリ1時間で終わるつもりで集まったんですけど、全然終わらず、ほぼ終電まで。

平林:これで決まりそうだなーという流れになっても、小塚さんが「でもこれって…」と、意見をぶつけてくれることも多くて。

メドピア 小塚崇史
MIS事業部 調剤支援グループ グループリーダー(エンジニア) 小塚 崇史

小塚:納得いかないところは、正直ぜんぶブチ壊してでも、というくらいの想いだったので。でも、きちんと理由を説明すれば、誰も嫌な顔せずに意見を受け止めてくれたので良かったです。

藤野:そうやって、会議室缶詰の後もSlackでやり取りを重ねて、合宿当日の朝も早く来て集まって…。でもだからこそ、みんなが本当に腹落ちしている案を出すことができたと思います。

ーーどういう風に3つに絞って、最終化していきましたか?

七久保:3つに絞るまでは、「やれない理由よりできる手段」、「昨日を超える」の2つが入っていました。でも、前者は既に当たり前になっていることなので、もう入れなくても良いかもしれないねと。後者のは、少し行動としては曖昧であるという懸念もあり。

加藤:本当に必要な概念3つに絞った上で、残った「オーナーシップ」「はみだす」「健全にぶつかり合う」の3つを、一つ一つ色んな角度から議論を尽くしました。

例えば「はみだす」は、自分の役割に固執せずに協力し合うということですが、常にはみだしている必要がある訳ではないよね、となって、「はみだすことを厭わない」にしたり。一番白熱したのは、「オーナーシップ」で果たしていいのかというところですね。便利ワードすぎるんです。

七久保:オーナーシップの意味を調べると、当事者意識、参画意識、責任感、主体性、自発性、強い情熱など、6個くらい出てきて。

藤野:一方で、みんなオーナーシップを既に結構使ってるしなーという現実と、代替するいいワードが全然出てこなくて。

七久保:「私事」とか「一人称」とかも出ましたが、キレがない。最後に「われわれ」になったのは、石見のSlack投稿がきっかけでした。


「われわれ意識」の言葉が生まれたきっかけになった石見のslack(一部加工しています)

平林:石見がよくメンバーに、「一人称」でメドピアを語ってほしいということを話すのですが、このときに、「“この会社は”ではなく、“我々は〇〇”という意識を」と投稿したら、それに対してメンバーが「われわれ」というスタンプをつくって押しはじめたんですね。

藤野:これを見て、「われわれ」いいじゃん!と。これで「われわれ」「はみだす」「ぶつかる」って並ぶと、語呂もいいですし。

小塚:この3つを並べて、もうこれ自分たちの案が選ばれるしかないってなってました(笑)。

「われわれ」「はみだす」「ぶつかり合う」ー新Credoに込めた想い

ーーそうやって生まれた新Credo。それぞれに込めた想いを教えていただけますか?


新Credoは、七久保から全社キックオフ会議で社内に向けて発表されました

七久保:1つ目は「“われわれ”意識で成し遂げる」。この「われわれ意識」は、会社を創る当事者としての意識です。誰かがこう言っていたからとかではなく、何ごとも自分事として考えて、どうやったら上手くいくかを工夫し、最後まで責任をもってやりきりましょう、という想いでつくっています。

小塚:何より、そうやって達成した仕事の方が、自分自身もぜったいに楽しいですよね。

加藤:2つ目の「“はみだす”ことを厭わない」は、チームで“共創”していくためのものです。私たちは、1人ではできない大きなことを実現するために、メドピアに集まっています。そのゴールのために、必要であれば自分の役割からはみだして助け合いましょうと。

平林:最後の「健全に“ぶつかり合う”」は、私たちが少し変わりたいところでもあります。メドピアのメンバーは、少し“和”や“空気”を重視し過ぎるところがあるのですが、より高い価値を追求するために、ときには「ぶつかり合う」ことも大事だよねと。

藤野:「もっとこうした方がいい」と思うときには、仲間を信頼して、一歩踏み込んで議論していきましょうと。そういった行為を歓迎する風土にしていきたいなと思っています。

ーー最後に、Credoをつくってみての感想や、今後メドピアをこんな組織にしていきたいという想いはありますか?

小塚:僕はエンジニアですけど、エンジニア同士より、エンジニアと他の職種の方々との関わり合いで、新しいCredoを体現していきたいです。

エンジニア同士は今でも健全にぶつかっているし、それで関係が壊れたりすることもないんですが、他の職種の方たちとの間では、お互いにもっと「はみだす」や「ぶつかり合う」意識で関わっていきたい。全社的にも大人な感じが強いので、われわれ意識をしっかり持って健全にぶつかり合えると、もっと良いサービスが創れると思っています。

平林:今回のCredoは、前回よりも濃く議論を重ねている分、愛着がすごくあります。ただ、僕らは当然議論し尽くして腹落ちしているんですけど、そうじゃないメンバーにもCredoについて議論をしていってもらいたいです。そうすることで血肉化していけるかなと。

藤野:正直、最初は合宿とかめんどくさいなとも思ってたんですけど(笑)、でも結果的にかなり真剣に向き合いましたし、楽しかった。このCredoづくりにおいて、私たち自身がこの3つのワードを体現できていたことは、とても良かったです。

加藤:Credo考案のプロセスを通じて、やっぱり「良いものをつくりたい」という根底にある意思の強さが大事だなと思いました。特に新しいことにチャレンジするとき、無難な着地は目指して欲しくない。専門性がなくても、「はみだす」ことで良いものを創れるはずだと思っています。

七久保:Credoは、全社員で今後も議論していきたいと思っています。キックオフ会議での発表は「受け入れてもらえるかな…」とけっこうドキドキしたんですが、すぐにSlackスタンプが作られて使われたりして、安心しました。今はワクワクしかないです。

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今回、3年ぶりにCredoを改定しましたが、Our Valuesは一旦取り下げて、Credoをまずはしっかり浸透させていくことにしました。

Credoは組織の状況にあわせて、今後も必要あれば変えていくものです。今のメドピアに一番必要な言葉として創られた今回の新Credo。これをもとに、メドピアのカルチャーを全員で創っていきたいと思います。

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