ハグレ公務員がベンチャーの広報に。仙台から飛び出して見えた新たな世界【広報・渡邊千紘】

メドピア・渡邊千紘

2019.9.11

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今年の7月に、メドピアの広報として入社した渡邊千紘。ベンチャー広報としては異例の、市役所出身という経歴です。

仙台で生まれ、仙台で育ち、地元の大学卒業後は、仙台市役所でイベントや広報の仕事に従事。そんな仙台しか知らなかった彼女が、生まれて初めて仙台を出て飛び込んだのがメドピアです。

転職する人はあまりいないといわれる公務員からハグレて、なぜベンチャーの広報になったのか。その背景には、仙台の震災経験を世界に継承しようと取り組んだ、市役所でのPR活動がありました。

仙台が震災で学んだ教訓を世界に。試行錯誤した市役所でのPR活動

メドピア・渡邊千紘

渡邊 千紘(わたなべ ちひろ)

経営企画部 PRグループ(広報)

2012年4月、仙台市役所に入庁。交通安全や財政管理、防災/減災の領域で、各種イベント/セミナー等の企画・運営や、広報業務等に従事。2019年7月にメドピアに入社し、広報担当として従事。

「大好きな仙台で、そこに住む方々の一生に寄り添い、一人ひとりが充実した人生を送るサポートをしたい」。高校生ぐらいの頃からそんな想いをずっと抱き、地方公務員になることが夢でした。

そして、2012年に地元の東北大学を卒業した後、そのまま希望どおり仙台市役所へ入庁したのが、私のキャリアのスタート地点です。

私が入庁したのは、2011年の東日本大震災の1年後です。その頃市役所では、震災における仙台の経験と教訓を国内外に継承して、世界の防災文化へ貢献しようという大きなミッションを掲げ、それをもとに様々な事業を進めるプロジェクトが始まりました。入庁して5年目のとき、そのプロジェクトを担う部署に異動したのですが、そこでの経験がとても色濃く、最も印象に残る仕事となりました。

その部署で私が主に担当していたのが、広報です。仙台の震災経験を伝えるために、ホームページや広報誌、動画を作ったり、モンゴルの防災会議へ出張して仙台をPRしたり。ありとあらゆる形で、仙台のブランディングや広報総括を経験しました。

広報活動で特に意識していたのは、「これまでの市役所の常識だけでは動かせない」こと、「伝えたい人にとって分かりやすい言葉へ“翻訳”して発信しないと伝わらない」ということです。

一般的な市政情報誌のように、ただ紙媒体でお知らせをして終わらせてしまうだけでは、伝わる範囲も限られてしまいます。もっと幅広い年齢層に防災意識を浸透させるためには、事業に携わる方々の思いや背景といったエピソードを交えながら、施策をPRして共感を集める方が人の心を動かすはずです。

そしてそのために、とにかく“足を動かして、自分の目で現場を見る”ということを大事にしていました。防災講座を企画してPRするときには、まずはその地域の生活や考え方を知るために地域のイベントに顔を出してみたり、防災に携わる方々に会ってお話したり…、取り合えず何でも飛び込んでみました。

そうしたら、色々なところで得た点の情報が結びついて、事業へとつながっていく瞬間が出てきました。足を動かした分、得られるものは大きいことを知り、そこから仕事の姿勢が変わったように思います。あちこち動き回っている私は「公務員っぽくないね」と言われることもしばしば。でも、市役所の常識にとらわれ過ぎないように意識していた私にとっては、それはある意味誉め言葉でもありました。

大好きな仙台を飛び出して、外の世界で挑戦してみたい

メドピア・渡邊千紘

震災プロジェクトでは、私たちなりに精一杯PR活動をしていました。大規模なものとしては、「仙台防災未来フォーラム」の開催があります。

これは、行政だけでなく、市民が主役となって防災活動を発信し、新たなネットワークを生み出すという、新しい形で開催されてきたイベントです。仙台ならではの地域性が表れたこのイベントは、手前味噌ですがとても魅力的で、他国や他自治体の模範となるイベントだと自負していました。国際会議も開かれるような展示場で大規模に開催し、かつ震災翌年から4回も継続していたので、運営側の感覚では、仙台の取り組みが広く伝わったと思っていたんです。

でも、その後関東や関西に訪れて活動のPRをした時に聞こえてきたのは、「そんなことやっていたんだ」、「仙台、まだ頑張っていたんだね」という声でした。震災の記憶が風化されている現状、そして私たちの活動がまったく届いていないという事実を突きつけられたときの悔しさは今でも忘れません。いずれ東京でも大震災は経験するかもしれないのに、そんな意識のままでいいの?とさえ感じました。

この経験から、どんなに自治体が良い事業を行っていたとしても、社会にうまくPRできないと、何も認知されないし伝わらないということを身をもって体験しました。逆に、しっかりとPRさえすれば、一生懸命に取り組む人たちの活動がちゃんと世の中に届いて動かせる。その橋渡しとなる広報の仕事を、もっと深くやってみたいという想いが芽生えていきました。

それと同時に湧き上がっていたのが、「外の世界を見てみたい」という想いです。私のいた部署は、市役所の中では珍しく、毎年一から事業を創り出すような場所で、一般企業から中途入社したメンバーも多い組織でした。その方々と仕事をする中で、企業と市役所の違いを教えてもらったり、物ごとの進め方が少し違っていたりしたことが、とても刺激的だったんです。

公務員の仕事は大好きで誇りに思っていましたし、とても充実していました。素晴らしい上司や同僚にも恵まれ、慣れ親しんだ場所を離れることには不安もありました。でも、そんな不安で自分の可能性をつぶしてはいけないという一心で、事業会社で広報という仕事に一から挑戦しようと決意しました。

人の一生に寄り添うメドピア。ここなら本気でやれるはず。

広報としての転職を決めてから、まずは情報収集から始めようとしましたが、ネットやSNSで調べても、広報の勉強会や交流会は首都圏ばかり。仙台には多くありません。それで、多い時には週末に月に3・4回も東京に通ったことも。交通費は馬鹿にならなかったですが…、自分の引き出しを増やすための投資だと思っていました。

そうやって色々と行動していると、自然と世界が広がっていくんですね。“セレンディピティ”と言うそうですが、素敵な方々に出会うことができて、何か新しい方向に導かれるような感覚がありました。

気づけば、次の職場も決まらないままに、仙台を飛び出して東京に来てしまいました。

メドピア・渡邊千紘

東京に来てからは、名刺も自分で作って、いろんな勉強会に顔を出したり、企業の広報担当者の話を聞きに行ったり、広報の本も手当たり次第読みあさりました。名刺は、2か月で200枚を配ったでしょうか(笑)。一通りやったかなと感じた後に、転職活動を始めました。

私が転職で実現したかったのは、この3つです。

1.ビジョンが明確で、かつ社会貢献に寄与するような企業で働きたい
2.視座の高い人が周りにいる環境で働きたい
3.自分ひとりでも社会で通用するようなスキルを習得でき、成長を実感できるような職場で働きたい

学生時代からの私の軸である「社会貢献」は、やっぱり一番揺るがない視点です。その上で、広報としていかに「成長できる」環境に身を置くかということを重視していました。正直、成長できるかどうかは自分の気持ち次第で、様々なチャレンジをさせてくれる職場に身を置くこと自体が成長につながるはずだと思っていたので、より重視していたのは1つ目と2つ目です。

紹介会社の方には百数件もの企業を紹介いただきましたが、基準が明確だと会社選びもスムーズなもので、その中から私が選んだのはほんの3社でした。その一つがメドピアです。

「Supporting Doctors, Helping Patients.(医師を支援すること。そして患者を救うこと。)」

このメドピアのミッションとメッセージ性、そして面接で出会った広報の上長、COOの林、代表の石見から伝わる熱量は、本当に社会を変えられるくらいのもので、訴えかけるものがありました。特に石見から、メドピアは「予防→未病→治療→終末期」という人の一生に深く関わっていきたいんだという話を聞いたとき、それは私が、“地域の人々の人生に寄り添いたい”と思って公務員を志した気持ちと近しいと感じました。

「医療×IT」での広報は未知でしたが、人生100年時代、いずれ国民全員が課題意識を感じる分野になるに違いないと思ったとき、これは私も本気になって取り組める!という気がしました。

メンバーが創った素晴らしい事業を、世の中に届けたい

メドピア・渡邊千紘

今、入社してからもうすぐ2ヶ月が経とうとしていますが、毎日が目まぐるしく過ぎ去っていきます。

メンバーや上司は素敵な方ばかりですし、何より一般企業の常識も、医療もITも無知である私が、何を聞いても丁寧に教えてくれます。これは、元々“異業界”から来たメンバーが大半で、みんなそうやって一から業界のことを学んできているからかもしれません。あるいは単純にいい人が多いからですね(笑)。

この色んなバックグラウンドや得意分野をもつメンバーが集まっていることは、メドピアの強みだと感じます。「集合知により医療を再発明する」、これがメドピアのビジョンですが、組織自体も集合知の状態で、毎日刺激的で学びが多い環境です。

広報活動の主役は、事業を生み出すメンバーの皆さんです。私は、会社の一番の「ファン」として、メンバーの皆に敬意をもちながら、素晴らしい事業が世の中に届くように橋渡しをしていきたい。そしてメドピアの会社や事業活動の発信を通じて、一人ひとりが掛けがえのない命や自身の健康を考えるきっかけを与えられたらいいなと考えています。

会社がこれから成長していく分、広報として社会に発信していくべき事業や価値も大きくなります。その分プレッシャーもありますが、本気でメドピアという会社と広報という仕事に臨んでいきたいです。

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2019.9.11

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