以下のコードを実行したとき、
何が出力されるでしょう？
※Rubyのバージョンは3.1です

• 

  pp nil.to_i

  • nil

  • ""

  • 0

  • NoMethodError: undefined method `to_i` for nil:NilClass

  Answer

  C 0

  instance method NilClass#to_iは固定値0を返します。
  参考:https://docs.ruby-lang.org/ja/latest/method/NilClass/i/to_i.html

• 

  a, b = 1, 2
  pp a:, b:

  • {:a=>[1,2], :b=>nil}

  • {:a=>1, :b=>2}

  • "{:a=>1, :b=>2}"

  • SyntaxError

  Answer

  B {:a=>1, :b=>2}

• 

  [0, 1] => a, b => c
  pp c

  • 0

  • 1

  • [0, 1]

  • SyntaxError

  Answer

  B 1

  次のように書いたものと同じ挙動です。

  case [0, 1]
  in a, b => c
  end

  このとき1はbにマッチし、その結果をcに代入する、という挙動になります。結果として次のようになります。

  a #=> 0
  b #=> 1
  c #=> 1

• 

  pp %w[2 11 1.0].sort*?,

  Answer

  "1.0,11,2"

  %記法の%wは文字列としての要素なので、["2", "11", "1.0"]と同様になります。
  文字列としての比較なので"11"より"2"のほうが大きくなります。
  また、[ ]*?,は[ ] * "?"と同様の書き方となります。

• 

  require 'set'
  set = Set.new
  set << 1
  set << 3
  set << 2
  set.first #=> 1
  pp set.last

  Answer

  NoMethodError

  firstはEnumerableに定義されているメソッドのため、EnumerableがincludeされているSetでも利用できます。
  Enumerableにはlastメソッドは定義されていません。Array#lastはArrayクラスのメソッドとして定義されています。
  本来順序が保証されないはずのSetに対してfirstメソッドが呼び出せる点も面白いです。

• 

  pp "'"'"'"'".size

  Answer

  3

  文字列リテラルを連続して書くと、コンパイル時に1つの文字列リテラルとして扱われる仕様があります。

  この場合は、長さ1の3つの文字列リテラル"'"と'"'と"'"を連結した文字列の長さを出力しているので、答えは3となります。

• 

  x=0; pp Proc.new{|;x|x}[1]

  Answer

  nil

  引数を受け取る箇所で;に続けて書いた引数は、ブロックローカル引数として扱われます。ブロックローカル引数として定義された変数はnilで初期化され、ブロック外の同名の変数とは別の変数として扱われます。

  この場合、ブロックの外で定義したx=1はブロック内のxに引き継がれず、ブロックローカル引数xは通常の引数1を受け取ることも無いため、初期値であるnilが出力されます

• 

  if false
    a = 10
  end
  if defined? a
    a = 100
  end
  pp a

  • 10

  • 100

  • nil

  • undefined local variable or method `a' for main:Object (NameError)

  Answer

  B 100

  ローカル変数のスコープは、宣言した位置からその変数が宣言されたブロック、メソッド定義、またはクラス/モジュール定義の終りまでです。
  宣言は、たとえ実行されなくても宣言とみなされます。
  参考:https://docs.ruby-lang.org/ja/latest/doc/spec=2fvariables.html#local

何問解けましたか？