Health 2.0の考察〜Health 2.0 in Japan??
2008.04.29
カテゴリー:医療関係

お恥ずかしいですが、先日「患者中心の医療における今後の医療機関のコミュニケーションのあり方」について講演をさせていただいたので、そのスライドをアップしました。

講演である以上、何らかの方向付けをすべきだったのですが、当日のテーマは「医療スタッフのトレーニング」で、自分に与えられたテーマは「コミュニケーション」。

簡単に片付けることもできないし・・・、ということで最近の医療現場における情報の流れの変化と、それによるコミュニケーションの変化の予測を行うことにしました。

その中でTOBYO開発ブログ様でも度々話題になっている「Health 2.0」の動きを取り上げました。

Health 2.0とは、自分なりの捉え方では「患者が本来自分たちのものである情報を自分の手に取り戻し、その情報を基に自分の納得する医療を受けられる状態になること」だと思っており、そのキーがテクノロジーとしてのPortabilty(=Personal Health Record)なのだろうと考えています。

今までも患者中心の医療、というのは実際に活動として日本にもあったし、Health 2.0と名前をつけることで何が違うのか??その答えが無いといけません。「最近の流れでしょ?」とか「web 2.0のパクリでしょ」では、ブームで終わってしまいます。

このキーワードに響いている多くの人には、これはブームでなく、パラダイムシフトである、との認識があると思いますが、それを明確に定義する必要があるのです。

この定義はまだアメリカでも定まっていないようですが、youtubeなどで昨年のカンファレンスを見ている限り感じるのは「自由・フラット」なイメージです。思い込みかもしれませんが、今まで国内であったような「患者会」として権利を主張していく、というよりは「協働」をテーマに新しい概念を作り上げていくための会である、というコンセプトが共有されている気がするのです。

このコンセプトの共有、というのは言うは易しで、根本的な部分であるがゆえに、なかなか難しいし、だからこそ、web 1.0的企業がなかなかweb 2.0と呼ばれる部分に進出できないのだと思います。そう考えると、今までの人々とは全く異なった構成メンバーでこの課題に挑むべき課題なのか?というところに行き着くのですが、患者さんはいつまでも患者さんであり、構成メンバーを変えるべきはもしかして医療従事者側なのかも、と思うのです。

日本は、国民皆保険であり、かつ国民性として、パターナニズム(父権主義)を求める患者さんもいます。「患者本位の医療」というキーワードの元に、パラダイムシフトに耐えられる人材が集まったとき、新たな展開が生まれるはずです。

  • カテゴリー:医療関係
Copyright(C) ALL RIGHTS RESERVED , MedPeer, Inc.