2020年度の振り返り③ヘルステック・エコシステムの構築
2020.12.07
カテゴリー:企業・会社経営
次に取り組みたいこと。2015年から開催している、グローバル・ヘルステックイベントは今年で6回目を迎えます。
今年は12月9日・10日に開催します。
グローバル・ヘルステックイベント「Healthtech/SUM」の詳細はこちら。
個人的にも、会社的にも、人脈・経験・お金、全てが無い中で、激動のIT業界を創り上げてきた多くの先輩方に支えられ、根気よく育てて頂きました。メドピアの成長の歴史は、同時に日本のヘルステック業界の成長とシンクロしていると思っています。
私は上記イベントを通じ、多くのチャレンジに光をあて続けることで、ヘルステック業界の更なる成熟に貢献したいと思っています。COVID-19前まではヘルステック業界に流れ込んでくる資金は潤沢で、上場ゴールならぬ、調達ゴールになってしまうのでは?と不安を感じていました。当然ですが、投資をする側は何かしらのリターンを望んでお金を出すわけですから、資金調達はゴールではなく、スタートなはずです。もちろん、全ての企業が成功することは難しいとしても、健全な失敗が一定数ある中で、人も、企業も、業界も、成功事例が積み重なり、それぞれが成長して、ようやくエコシステムが回りだすのだと思います。
私達はこのイベントやその他周辺事業を通して、このエコシステムの構築に貢献したいと思っています。また、個人的にいくつかエンジェル投資もスタートしています。起業、事業拡大には教科書に載っていないことが本当にたくさんあります。当然、ご縁や相性もありますから全てに投資はできませんが、アドバイスはできますのでいつでもご相談お待ちしております。(が、まだ引退はしません♪)
将来を見据えたリアル医療への参入
私は、医師兼経営者として、現場を知る臨床医であることに拘っています。また、千葉県の田舎に住んでいる両親が、このまま安心して地域で生活し、尊厳を保ったまま最期を迎えることができるのか?ある時期から疑問を持ち、地域包括ケアシステムという概念の本質を理解するために、リアルな医療を深く知ることに挑んできました。
もちろん、フルタイムで活躍されている先生方には遠く及ばないものの、個人的に訪問診療専門クリニック、介護施設グループの運営に関わったことで、様々な課題点が見えてきました。それと同時に、この業界の恵まれている部分も多く感じました。
人の生死に直結するからこそ、やはり公共性は大事である一方、変化を受け入れることに対する甘えも感じます。上辺だけ流行りのDX(デジタルトランスフォーメーション)を唱えても意味がないし、現場の甘えに迎合しすぎることも良くないと思います。患者さんのため、地域を守るために、今こそ現場に立脚した変革が必要だと感じています。
当然、メドピアグループとしても、プライマリケアプラットフォーム事業をはじめ、リアル医療に貢献する事業展開を推進することで、更なる可能性が広がっていきます。少し時間はかかるかもしれませんが、私の原点である医療そのものに、より直接的に貢献する事業を展開していく日は必ず来るでしょう。
メドピアグループは「医療ど真ん中」へ
だいぶ長くなりましたが、この市場変更を機にお伝えしておきたいことを記載しました。以前もこのようなことは社内や投資家の方に話してはいたのですが、「社長、よくわかんないです…」「職掌が違うので…」「他の株主が納得しないよね…」等々、なかなか伝えきれませんでした。恐らく、私の方でも迷いがあったり、具体性にかける説明しかできていなかったりしたのだと思います。
だいぶ遠回りはしましたが、ようやくそれぞれの事業が姿を見せてきてくれたような気がします。いずれにしても、私達の存在意義は「Helping Patients」にあります。全ては患者さんのため、今後ますます「医療ど真ん中」に突き進んでいくことになると思います。今後のメドピアグループの更なる成長を、温かく応援くださいますようお願い致します!
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