「医師評価」と「ラーメン屋」
2006.09.26
カテゴリー:医療関係

病院評価が全盛なようです。

週刊誌等では病院評価特集は大変人気があるようで、いざ病気になったときにやはりまだまだ情報が足りないのだろうな、と思います。

私個人でも、いざ身内や知人が深刻な病気になったときに頼るのは、結局口コミです。

これを補完しているサービスは今のところないし、自分が様々な方々にお会いして、一番多く言われるのは、「良い医者がどこにいるのか教えてくれるサービスをやってよ!」なのです。

現在の所、評価されている対象は「病院」と「名医」どまりですが、
間違いなく医師個人個人を評価する時代が来るでしょう。アメリカでは実際にそのようなサイトが存在するそうです。
(詳細忘れました、スミマセン)

今回は評価の方法には触れませんが、そうなったとき、簡単に予想できるのは、評価の高い医師の元へ患者が殺到し、低い医師には患者が来なくなる、ということです。

これは一見健全なようですが、大変なことになると思います。

日本人は、評判のラーメンを食べるために、電車に乗って、時には飛行機に乗って移動し、数時間待って一杯のラーメンを食べる民族です。自分もテレビで見たみそラーメンが食べたくて、札幌に旅行に行ったことがあります(^_^;)

 

その日本人に、医師個人の(正当と仮定する)評価が開示されていて、しかも医療費に差がなかったら・・・。

 

当然、少しでもレベルの高い医師に診てもらうため、何時間でも並ぶ人々が出てくるでしょう。
どうしても見てもらいたい人は、金品を渡そうととするかもしれません。医師の診られる患者数には限界があるわけですから、何とかして選別しなければいけなくなります。

医師側の立場ではどうでしょうか?

腕を正当に評価されるのは、努力している医師にとっては誇らしいことです。しかし、いくら患者さんを診ても、国から支払われる医療費は一緒です。この状態では、努力してもしなくても結果は一緒、とモチベーションが下がるのは仕方がないことだと思います。

この考察から導き出されるのは、「腕の良い医師には正当な報酬を」という結論になると思います。

「命に値段がつくことになる!」というご意見を頂きそうですが、実際、他に名案が浮かばないのです。

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