「医者でもやってれば」
2006.10.01
カテゴリー:企業・会社経営

【医局@人事】
の立ち上げの頃の話。

現在は、22社が趣旨に賛同し、参加していただいていますが、はじめは本当にゼロからのスタート。

ただの若い医者が「事業を始めます」と言って、いきなりB to Bのビジネスを始めるのですから、
当然何の信用もありません。

自分としては斬新なビジネスモデルであり、リスクも少なく、競合もいない、
現在の固定化した医師の人材流動化を加速することになる、という思いがありました。

しかし、ビジネスは完全の素人。名刺交換のタイミングもわかりません。
営業に行くときに会社概要というものを持っていくことも知りませんでした。(というか、
会社概要なんて作っていませんでした。)

こんな自分のビジネスモデルに共感し、可能性を感じてくださった現在の参加医師人材バンクには本当に感謝しています。

スタートアップ時には11社が参加してくれたのですが、実際の医師の登録が伸び悩んでいたころ、
ある人材バンクオーナーに言われました。

 

「この事業は厳しいねぇ・・・。まだ痛い目にもあっていないのだから、今から医者でもやってれば??
良いところ紹介するよ」

 

この言葉を聞いたときの私の反応、想像つきますか?

 

「なにを!!!」

 

では無かったのです。今でも不思議ですが、「確かにそうだよな。もっともっと【医局@人事】の認知度を上げて、
医師に登録してもらわなければ」
と思ったのです。

このモデルは、医師も満足・医師人材バンクも満足・我が社も満足、になるはず、との確信があったので、
ここであきらめようとは全く思わなかったのです。今でも大きいビジネスになっているわけではありませんが、
おかげさまである程度安定した運営はできていると思います。

そうは言っても、ある人に、「この会社が潰れるときには医師の名簿を売り払えば、それなりに価値は出てきますよね?」
と言われたときには、さすがに怒りましたが・・・。申し訳ないですが、
この方とはその後お付き合いしていません(^_^;)

 

現在計画中の医師・医学生のSNSでも同じ事を感じています。

「よくそんなバクチを・・・」とか、「mixiがあるじゃない」とか、「医師はSNSなんて使わないよ」等々、
否定的なご意見を頂くこともありますが、自分としてはバクチのつもりもないし、自分たち医師には、
絶対にSNSなどのツールを使ってのネットワークが必要だと確信しています。

このネットワークを使って、医師同士が情報交換し、悩みを解消したりして、医師の生活に役立てばいいな、そして、
医師のQOLが上がれば、サービスを受ける皆さんにも、間接的・直接的に還元できるだろうと思っています。


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