2024.10.31
医師581名に「紹介予約業務に関する調査」を実施 開業医の約7割が紹介予約業務に「負担を感じる」 Web病診連携ツール、約半数が「積極的に利用したい」
メドピア株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 CEO:石見 陽、以下メドピア)が運営する基幹病院・中核病院向けのWeb予約申し込みシステム「やくばと病院予約」は、保険診療を行っているクリニックの開業医581名を対象に「紹介予約業務に関する調査」を実施しました。
医療機能の分化・連携促進の観点から、地域の病院とクリニックとの間で行われる医療連携を指す「病診連携」のニーズが高まっていくことが予想されます。そのような中、クリニックの開業医が病院へ患者さまを紹介する際に行う紹介予約業務に関して、実際の業務内容や課題などを調査いたしました。
【調査結果サマリ】
・病院への紹介予約業務、医師の約8割がクリニックで対応と回答、「患者さま・ご家族」との回答は2割弱
・医師の約7割「紹介業務を負担に感じている」
・Web病診連携ツールの利用意向、「積極的に利用したい」と約半数が回答
・Web病診連携ツールに期待するメリット、「迅速な紹介」や「手間の削減」が上位
【調査結果概要】
■病院への紹介予約業務、医師の約8割がクリニックで対応と回答、「患者さま・ご家族」との回答は2割弱
まず、クリニックの紹介予約業務についての実態を調査しました。「直近1年間における紹介患者数」は「11~50人(45.3%)」「51~100人(21.3%)」に回答が多く集まる結果となりましたが、「101人以上」との回答も約2割(合算:20.3%)となり、クリニックにより紹介患者数にはばらつきがあることがわかりました。
次に、紹介予約業務の実施者について聞いたところ、「医師(65.6%)」、「アシスタント(看護師・事務員等)(56.5%)」が半数以上となりました。「患者さま・ご家族(43.5%)」も半数近くとなっています。
また、「医師」と「アシスタント(看護師・事務員等)」「患者さま・ご家族」のうち、それぞれが紹介予約業務を行う割合の平均を入力いただいたところ、「医師(43.8%)」、「アシスタント(看護師・事務員等)(37.3%)」が、合わせて8割超(81.1%)となりました。
■医師の約7割「紹介予約業務を負担に感じている」
次に、「紹介予約を行う方法」について調査をしました。クリニックから病院への紹介予約方法については「電話(73.5%)」「FAX(71.6%)」が7割を超え、「Web予約システム(17.2%)」は2割弱にとどまり、現時点では電話やFAXの活用が主流であることがわかりました。
そうした中で、紹介予約業務の負担の大きさについては「大きな負荷を感じている(22.0%)」「やや負荷を感じている(48.7%)」と合計で約7割(70.2%)が負担を感じている結果となりました。「紹介予約業務の負荷を積極的に改善したいか」については「そう思う(46.6%)」「非常にそう思う(16.7%)」と合計で6割超(63.2%)が負荷の軽減に前向きということが明らかになりました。
■Web病診連携ツール「積極的に利用したい」と約半数が回答
クリニックによる紹介予約業務をWebで行う「Web病診連携ツール※」の利用意向を調査しました。その結果、「積極的に利用したいと思うか」という設問に対して、「非常にそう思う(11.5%)」「そう思う(36.5%)」の合計が約半数(48.0%)に上り、現時点での利用率は高くはないものの、Web病診連携ツールの利用意向は高いことがわかりました。
※【本調査での設問で提示したWeb病診連携ツールの機能】
①医師が入力する情報は診療科/患者氏名など限られた情報
②上記情報をもとに、患者さまと紹介先医療機関が直接やりとりをして、予約を取得
③Webで24時間365日予約申込が出来るので、電話・FAXが繋がらないといった不便がない
④患者さまが予約した後、実際に受診したかなどのその後の経過もわかる
⑤緊急での紹介が必要な場合は、従来通り電話で対応
■Web病診連携ツール「迅速な紹介」や「手間の削減」が重要
最後に、「Web病診連携ツール」を利用したいと答えた方に、「『Web病診連携ツール』に期待するメリット」を尋ねました。項目別の重要度(1:まったく重要ではない~6:非常に重要)を質問したところ、重要度が高い(5および6)との回答が多い項目としては、「迅速な紹介につながる(78.9%)」「電話やFAXの手間を削減できる(78.9%)」が同率で最多となりました。
また、「『Web病診連携ツール』と併用して電話やFAXも使用するか」については、6割以上(62.0%)が「『Web病診連携ツール』を主としつつ、電話やFAXも併用」との回答となり、電話やFAXなど既存の方法との併用を考えている医師が多いことがわかりました。
フリーコメントをみると、「Web病診連携ツールのみ」使用すると答えた回答者では、「電話では対応できる時間が限られるから」「医師が電話しないといけない場合がなくなるので助かる」といった電話連絡の手間削減を理由に挙げる声があった一方で、「電話やFAXも併用」すると答えた回答者では、「一刻を争う症例の場合は、電話であればお互い迅速に質疑応答が出来る」など、緊急時のコミュニケーション効率に関する理由が目立ちました。
■調査まとめ
今回、患者さまを病院に紹介する際の「紹介予約業務」について、クリニックの開業医に調査を行いました。
地域医療構想において、医療機能の分化・連携促進の観点から、「病診連携」が今後ますます重要になってきます。「病診連携」は、かかりつけ医がより専門的な医療が必要と判断した際に、病院に患者さまを紹介するという特性上、クリニックと病院とのスムーズな連携が必要となります。
本調査で、「紹介予約業務」を負担に感じているクリニックの医師は約7割に上ること、さらに、6割超が「紹介予約業務」の負荷を軽減したいと考えていることもわかりました。
加えて、「Web病診連携ツール」のニーズも高く、クリニックの業務改善における医療DXの重要性が高まっていくことが想定されます。
メドピアでは、病院の予約をDXで解決する「やくばと病院予約」を提供しておりますので、業務改善の意向をお持ちの病院・クリニックの皆様はぜひご相談ください。
■調査概要
調査タイトル:「紹介予約業務に関する調査」
調査方法 :医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を利用してのインターネット調査
調査対象 :保険診療を行っているクリニックに勤める医師で直近1年間に病院に患者紹介を行った方
調査期間 :2024年8月13日(火)〜9月1日(日)
有効回答 :581名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
■「やくばと病院予約」とは
やくばとが提供する基幹病院・中核病院向けの、予約申し込みを24時間365日Web上で可能にするシステムです。
高度急性期病院の初診予約や予約変更申し込みは、これまで電話・FAXでの受付が中心で、受付方法、時間が限定されていたことにより課題が生じていました。その課題をWeb申し込みを併用することで解決します。
既存の受付方法と併用できる点や、診療科が細分化されている大病院の予約実態に合わせた細かな設計で、高度急性期医療を担う基幹病院・中核病院の予約業務に最適化したシステムという点が特徴です。
https://yakubato.jp/medical_institution/index.html
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働く世代の医療へのアクセス向上!「やくばと病院予約」その真価とは
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【メドピア株式会社 概要】https://medpeer.co.jp
社名/代表:メドピア株式会社 / 代表取締役社長 CEO 石見 陽(医師・医学博士)
所在地 :東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア8階
事業内容 :医師専用コミュニティサイト「MedPeer(medpeer.jp)」運営、その他関連事業