起業家としてのゴール、企業家としてのスタート
2014.07.04
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2014年6月27日、メドピア株式会社は東証マザーズに上場させて頂きました。

これまで支えて下さった皆様に改めて深く感謝申し上げるとともに、この上場に満足することなく、早期に一部への指定替えを目指していきたいと思っています。

この機会なので、弊社を少し振り返ってみたいと思います。

2004年12月9日に顧問弁護士のマンションの一角で株式会社を設立した際、IPOをしようと考えていたわけではありません。
しかし、その後「ビジョナリー・カンパニー」という書籍に感動し、「株式会社」「資本主義」という仕組みに大きな可能性を感じるようになりました。

「理念と利益の最大化」

理念を追うには利益を捨てなければならない。もしくは、利益を追うには理念を捨てなければならない。これは思い込みであって、その両者を追い続けることがエクセレントな会社である。

このことに気づいてから、私の本当の経営者としての歩みが始まったのだと思います。

医師限定のソーシャルネットワークを作ろう!と思いついた時には、私には明確なビジネスモデルはありませんでした。

しかし、医師である自分には、このようなサービスは絶対に医師にとって必要だと直感的にわかりました。ビジネスモデルはあとからついてくる。と考えて突き進みました。医師は自分の専門分野に関しては情報をしっかり取得しますが、どうしても専門外の分野では勉強する時間が足りないのです。でも、もしその時隣にその分野の専門家がいたら??私自身が欲しいと思うサービスを創り、一人でも多くの臨床医のサポートをしたい。そのような医師が一人くらいいてもいいだろう、そう思いました。

その無鉄砲な行動の中で、たくさんの方々に出会い、協力して下さる企業が現れ、2007年8月31日にMedPeerはスタートしました。

実際には、スタートしたはいいものの、医師に何をしたいのかわからない、何が目的なの?と聞かれ悩んでいた時もありました。医師に接触するのは困難なので、学会に企業としてブース出展し、直接医師を口説いて会員になって頂いたのですが、この時に約5000名弱の先生方と直接お話できたことが、MedPeerのコンセプトを固める意味でも非常に意味があったと思っています。

そのような苦しい状況の中で生まれてきた「薬剤評価掲示板」が今MedPeerの中で人気のサービスであり、収益の柱にも育ってくれています。

私自身のマネジメント能力不足で多くのメンバーに迷惑を掛けてしまったこともあります。資金繰りでご迷惑を掛けてしまったこともあります。そのような状況の中で迷惑な顔もせずに、私を支えて下さった人がいます。

その方から頂いた大切な言葉。

「至誠天に通ず」

この言葉だけは絶対に裏切らないようにしよう。その方は今年残念ながら亡くなってしまいましたが、私は勝手に彼の後輩を自任し、これからも経営者としての経験を積んでいこうと考えています。

今回、医師である元ボスから頂いた良い言葉があります。

「今日は石見先生にとって、起業家としてのゴール、企業家としてのスタートなのかもしれませんね。」

起業家としては一旦節目のゴールを迎えたのが今回の上場だと思いますが、これからは企業家として、我々のMission Visionを大事に、社会に変革を起こしていきたいと思います。

引き続き、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。

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