皆さま、新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

昨年は本当にたくさんのイベントが続いた年でした。

IPOという大きな節目を迎えたことはもちろん、オフィスの引っ越し、10周年記念パーティー、上場後初の株主総会とどれも非常に感慨深いイベントで、心から嬉しいことがたくさんありました。

年末の納会で、マグナムボトルを空けようとしたらコルクが勢いよく飛び出して天井にあたり、新オフィスの絨毯にシャンパンをこぼした第一号となったのは余計でしたが…（笑）

昨年は個人的にも節目の40歳（！）を迎え、お正月に2歳上の兄と「ここからの10年間の働き方・世の中に与えるべきインパクト」について熱く語ったのですが、あれからもう一年か？という気がします。

いまさら？と思われるかもしれませんが、10周年を迎え、上場を果たしたことでようやく私にも経営者としての自信がついてきた気がします。

というのも、私にとって自分が医師であることは、誇りでもあり、同時にコンプレックスでもあったのです。

医師という職業は間違いなく素晴らしい仕事です。多くの医師は病に対して全力で挑み、自分や家庭も省みずに臨床に没頭します。そのような医師にとっての最高の報酬は、実は金銭的な見返りではなく、「患者さんやその家族の笑顔」なのです。このような職種は恐らく他にはそんなにないのではないか？と思っています。

一方で、医師は大学卒業直後から「先生」と呼ばれ、社会に適応するためのトレーニングをされる機会がありません。
初対面のビジネスパーソンは「名刺交換」を行い、「会社概要」を話してお互いを知るわけですが、私がビジネスをスタートした時、そのいずれも知らず、ある女性社長からは「誰かわからない会社と取引をする気は無いわ」と言われたことを覚えています。

そのようなビジネスマナーも知らず、もちろん「貸借対照表」「損益計算書」も知らない私がビジネスの世界に飛び込み、多くの皆様に迷惑を掛けてきたな、という実感をずっと持ち続けてきました。

そのビジネスの素人が、皆さまの支援の下、10年間会社を継続することができたことで、ようやく「世間を知らない」というコンプレックスをある程度克服し、経営と言うものについて少し自信がついてきたのです。

本年はいよいよ11年目。当期のテーマは、「Re-Design」と決めています。

10年間かけて、ようやく個人としての経験が蓄積され、勘が研ぎ澄まされてきた気がします。
そして何より、モチベーションの高い、素晴らしい仲間にも恵まれましたし、その仲間がどんどん増えてきています。

弊社を応援して下さっている皆様には、「このチームを応援して良かった」と思って頂けるよう、「フルスイング、真剣勝負」をお約束いたします。まだまだ危なっかしいと思いますが、是非引き続きご指導・ご支援の程、よろしくお願い致します！