MedPeerの原点。~現場の医師の声を届けたい
2015.03.07
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最近、MedPeerで調査した結果をさまざまなニュース媒体で取り上げて頂く機会が増えてきました。
これらの記事はMedPeer内で毎週実施しているポスティング調査(MedPeer会員医師への簡易アンケート調査)を主なソースとして発信していますが、本日放送予定の世界一受けたい授業での発信も含め、今一度MedPeerとして、なぜこのような発信活動を行っているのか?振り返ってみたいと思います。
正直企業活動としては、これらの発信は収益の面でプラスになるものではありません。
では、なぜ発信するのか?
それは、シンプルに「臨床の現場で戦っている医師一人一人の声をバイアスなしに届けたい」という想いです。
MedPeerをスタートした2007年頃は、医療不信全盛期でした。小松先生の「立ち去り型サボタージュ」という書籍が話題になり、医療崩壊という言葉が現実のものになってきた時代。
医師数が足りないという現実は別として、当時、私が何より悲しいと思ったのは「医師と患者間に横たわる不信感」でした。
多くの医師は週末、夜間問わず、目の前の患者さんを救うために私生活を犠牲にして働いています。私自身も、「先生が刺してくれないと痛いからいやだ!」という患者さんの声に、週末なのにな…、と思いながらも同時に嬉しい気持ちもして週末も病院に行っていたものです。
しかし、当時のメディアはまさに「医師を叩けば部数が伸びる」状況。今はかなり変わってきたと思いますが、目の前で自分が取り組んでいる医療。同僚、先輩を含めて慢性的に疲弊している現実。この状況を伝える一部の医師の危機感と虚無感。
この医療現場の危機と世の中の不信感とのギャップを何とか埋めることはできないのか?
そのギャップを埋めるための活動が、MedPeer会員に対する定期的な調査とその発信だったのです。
ですから、MedPeerのポスティング調査は、医療現場を反映する「鏡」でありたいと思っています。
MedPeerとして基本的に何かを主張することは無く、あくまでも現場の医師の○パーセントがこう考えていて、残りの○パーセントはこう考えている、という事実を皆さんに共有し、その先の考察は皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。
医師数を急に増やすことはできません。しかしながら、医師をサポートすること、同時に患者さん側の理解度を深めていくことで、皆が納得できる医療の世界をできるだけ早く創り上げたいと思っています。
MedPeerの活動にご興味を持って下さった医師・医学生の方は是非、こちらをご覧になってご参加を検討してみて下さい。
https://medpeer.jp/
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