ロボット手術のトップランナー/宇山先生との会食 ~Noblesse Oblige~
2015.03.05
カテゴリー:未分類

IMG_0060

今週月曜日は、ロボット手術のトップランナーで藤田保健衛生大学教授の宇山先生・石田先生・須田先生と会食してきました。
今回は大変多くの気づきを頂きましたのでこの場を借りてシェアしたいと思います。

宇山先生は、藤田保健衛生大学上部消化管外科の教授で、昨年は有名な情熱大陸にも出演された先生です。

今回は、弊社のエースの同級生が偶然にも宇山教室で活躍されている、ということで名古屋で会食の機会を頂きました。
ロボット手術、というと「流行」的に捉えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、彼らの取り組みは至って真面目であり、流行に左右されるものでは全くありません。

そもそもが、宇山先生はご自身がロボット手術に本気で取り組むタイミングでは、既に「腹腔鏡」の手術において日本で揺るぎ無い立場を築かれていました。その地位・名声をある意味捨てる覚悟で、より安全、高度な手術を、との想いから、元々はお弟子さんだった韓国の先生のロボット手術を一から学びながら今のスキルを身につけたとのこと。

日本では薬事承認されていなかったため、空港までご自分で出かけて行って手続きをされたお話や、かなり高価な機械のため、大学の理事長に何度か掛け合われたお話など、普段私が軽々しく「ベンチャースピリット」と発言してはいけないな、と思うくらい困難な道を越えてこられていました。

自分の周りの世界が全てだと思いがちですが、自分の周囲にいる人々が世の中の全てだとは思ってはいけないと、改めて自戒させられました。
別にスタートアップ、ベンチャーでなくても、世の中を変えるためにはやはり大きな組織を動かさなければいけないし、その情熱は大きな山も動かすのだと思います。

では、そこまでして宇山先生を動かしたものは何だったのか?私はシンプルに「患者さんのため」ということなのだと思います。
どんなに前例がなかろうと、今後「こうあるべき」「この方が患者さんにとって良いはず」という確信があり、その信念のもとに動き続けいていらっしゃるからこそ、技術の研鑽を怠らず、教育にも熱心でいらして、だからこそ多くの医師たちが集ってくるのでしょう。

少し話が逸れますが、私は母に「うちはお金は無いけれど、何とかして教育の機会だけはお前たちに与えたつもりだ。世の中には、教育を受けることさえできない人もいるんだよ。だから、お前たちは世の中に出たら必ずその恩返しをしなければいけない。」と言われて育ちました。

ある時、Noblesse Obligeという言葉に出会い、これはまさに母の教えだったわけですが、宇山先生のとられている行動もまさにこのNoblesse Obligeです。私、そして弊社も常に社会へのインパクトを意識しながら事業を続けていきたいと思います。(ちなみに旧社名のメディカル・オブリージュはこの言葉から取っていました)

個人的には、(もちろん異論は色々とあると思いますが)Randamized Controlled trial全盛の世の中で、外科の領域にそのままそれを当てはめていくのが正しいのかどうか?考えさせられたのは収穫でした。(あくまでも私見ですが…)

※MedPeerの活動にご興味を持って下さった医師・医学生の方は是非、下記をご覧になってご参加を検討してみて下さい。

https://medpeer.jp/

  • カテゴリー:未分類
Copyright(C) ALL RIGHTS RESERVED , MedPeer, Inc.