弊社初の「新卒」メンバーを迎えるにあたって
2016.03.10
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弊社は、この春に12期目にして初の新卒のメンバーを迎えることになります!
リクルートなど、営業系の元気の良い会社出身の社長など、創業間もない頃から新卒をどんどん採用していく会社もある中で、弊社は新卒のメンバーを迎えるのに11年かかりました。
一概に新卒と中途で、どちらが良いも悪いも無いと思っていますが、
あらゆる価値観を歓迎し、敬意を払おう。
をOur Valuesに置いている弊社としては出遅れている感があります。
それはなぜか?
私を知っている人はご存知の通り、私自身は会社に所属したことがありません。唯一知っている組織と言えば「医局」。これは(自分の経験からコンサル出身の人だと理解しやすいのではないかと思っていますが)、ちょっと激しく言うと「野武士の集団」です。もしくは「傭兵部隊」。
医師は国から与えられた資格を元に患者さんを治療していくわけで、医局に所属するのは「勉強」のためであり、何かしら組織力を期待してという理由を動機としていることはあまりありません。そして、制度などの環境の変化により、過去に絶大な人事権を持っていた教授・医局は過去のものになりつつあります。
というわけで、人事権を持っていない組織がコントロールを効かせられるはずもなく、医局崩壊と呼ばれる事態が起きています。
私が医局に所属していた頃は、今ほどひどくはありませんでしたが、いずれにしても通常の会社組織を体験したことが無いことには変わりがありません。(小さなチームのマネージャー的なとりまとめをしたことはありますので、より大きな組織体という意味です)
※少しだけ医局を立てておくと、私は医局の「体育会系的」な雰囲気は意外に好きでしたので批判しているわけではありません(^-^)
そんな中、この遅れに関しては、経営者として経験を積んでいく中で、会社のミッション、ビジョン、価値観、そしてカルチャーまで。これらの必要性に気づくこと、そしてその作成にかなりの時間がかかったことが大きな要因だと思います。
良く「うちの会社では形骸化している理念が壁に飾ってある」ということを聞きますが、他社はともあれ、私は自分が心から信じている言葉でしか語れない人間です。
その意味で、新卒を勢いよく採用している他社の社長を羨ましく思いながらも、上記のように会社に必要なことが決まっていない状態。そして、新卒のメンバーに求めることもしっかりと腹落ちしない状態では、初めて社会にでて、これからの世界を背負うべき人材に迷惑を掛けるし、内部のメンバーとも不協和音が起きると考えていたのです。
まだまだ浸透はこれからであるものの、ようやく我々には
Mission
Vision
Our Values
が揃いました。私はCultureというのは、この上記三つの上に少しずつ堆積していくものだと思っています。
更に、社内では現在、山の頂であるMission, Visionに到達するための「事業俯瞰図」「ロードマップ」の共通理解を図っています。
そして、そこにチームとして向かうための「MedPeer-ism」。
決め事の多い会社、と思われてしまうかもしれませんが、これらの多くはトップダウンで決めることではないし、皆で頭に汗をかき、議論を繰り返しながら、必死で全員で創り上げていくものだと思っています。生まれも育ちも違う私たちが、相互に結び付くことができるのは「共通言語」による「共通理解」でしか起こりえません。
これらの準備が整った今、ようやく私たちは新卒のメンバーを迎えることができるようになったのだと考えているのです。
もちろん、初めての体験であり、迎える方もドキドキではありますが、幸い新卒の採用や研修をしていたメンバーが率先してプロジェクトベースで動いてくれており、他社と遜色の無い受け入れプログラムを用意できています。
最後に大事なのは、私たちが創り上げようとしている「家族」としての空気感。
是非新卒メンバーには、ある時はぶつかったりしながらもたくさんのことを吸収して欲しいと思っています。そして逆に既存メンバーである我々も、同時に多くのことを学び、一緒にMedPeerのCultureを創り上げていきたいと思っています。
ようこそMedPeerへ!!!
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