オンライン医療相談サービス「first call」へのご協力のお願い(医師向けの記事です)
2020.03.11
カテゴリー:医療関係
この度、日本政府(経済産業省)からの委託により、遠隔健康医療相談(オンライン医療相談)サービス「first call」が「健康相談窓口」として選定され、3月末まで無料で開放する事になりました。
▼各プレスリリース
Mediplat:オンライン医療相談サービス「first call」 経済産業省が設置する「健康相談窓口」に選定
経済産業省:遠隔健康相談事業を開始します! 令和元年度予備費遠隔健康医療相談窓口を設置しました
遠隔医療の分類
まずは、医師であっても「遠隔健康医療相談(=オンライン医療相談)て何?」という方が多いと思うので、遠隔医療の定義について解説します。
厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」にある通り、遠隔医療は大きく3つに分類されます。
① オンライン診療(遠隔診療)
情報通信機器を通して、患者の診察及び診断を行い、診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムに行う行為
② オンライン受診勧奨
情報通信機器を通して患者の診察を行い、医療機関への受診勧奨をリアルタイムに行う行為であり、患者からの症状の訴えや、問診などの心身の状態の情報収集に基づき、疑われる疾患等を判断して、疾患名を列挙し受診すべき適切な診療科を選択するなど、患者個人の心身の状態に応じた必要な最低限の医学的判断を伴う受診勧奨
③ 遠隔健康医療相談(=オンライン医療相談)
情報通信機器を活用して得られた情報のやりとりを行い、患者個人の心身の状態に応じた必要な医学的助言を行う行為。
すごくざっくり書くと、①リアルタイムに患者とやり取りをして、診断・処方まで行う。②リアルタイムに患者とやり取りをして、受診のタイミングや受診する科をアドバイスする。③リアルタイムなやり取りではなく、限られた情報から必要な医学的アドバイスを行う。という違いになります。
上記で示したガイドラインも含めて①~③ともにここ数年、規制緩和が進んできている領域ですが、今回、政府が国民のために委託事業として無料展開するのは③の遠隔健康医療相談(=オンライン医療相談)になります。(この辺の事情については後日考察できる機会があればいいな、と思っています)
東日本大震災から9年
本日で東日本大震災から丁度9年を迎えます。前回の震災では、ヨチヨチ歩きの企業経営者であり、MedPeerとして本当に限られたことしかできませんでした。現地に入った医師の方々のレポートを発信したり、少額の寄付を行ったりした程度。今回、COVID-19の騒ぎが大きくなるにつれ、グループとして何かできないか?まずは、平常の事業活動を継続すること、これは前提ではあるものの、MedPeerならではの貢献ということをずっと考えていました。
今回の「オンライン医療相談」の無料開放は、もしかすると正解ではないかもしれません。実際に社内でも、今回のような未知の新興感染症に対して、医師側のスタンスも一定でない以上、国民の混乱を助長してしまうのではないか?という意見もありました。しかしながら、医療機関を受診すべきなのにできない人や、その逆の人も現れてしまう状況を考えると一定数の価値は出せると考え直しました。何もせずに待っているより、その価値を出す為の努力をしよう、ということで精いっぱいできる限りの活動をしようと決心しました。Supporting Doctors, Helping Patients.のミッションの下、国民のためになるサービスを提供していきたいと考えております。先生方のご協力の程、よろしくお願い致します。
MedPeer 代表/医師 石見 陽
[緊急募集:MedPeer代表/医師の石見より医師の皆様へ緊急募集のお願い]
※現在は募集を停止しております。
オンラインでの相談になりますので、当然限界はありますし診療行為ではありません。しかしながら、患者さんが病院に気軽に来られない今、健康に関する相談を何でも受けてくれる医師の存在はとても貴重だと思います。是非、この機会に政府が提供するオンライン医療相談サービスにご協力を頂けましたら幸いです。
もし、自宅待機や臨床を離れていらっしゃる先生など、ご存じでしたら是非本ページを共有頂き、ご参画をお勧め頂けましたら幸いです。
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first callの特徴
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・対面や電話でのリアルタイムの対応は必要なく、先生を個別指名される心配はありません。忙しい医師のすきま時間を活用した遠隔健康医療相談サービスとなります。
・対応件数毎に報酬をお支払致します。
・回答ガイドラインもご用意しております(逐次更新中)ので、慣れていない先生でも安心です。
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募集要項
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・業務内容:相談者からの健康相談に、テキストで回答(相談者とのやり取りは一つの相談件数に対し3回までとなります)。
・募集科目:内科/耳鼻科/精神科/泌尿器科/小児科/整形外科/皮膚科/産婦人科/眼科
・報酬:別途登録者にお知らせします
・時間:所定労働時間はありません
・期間:2020年3月11日より
・場所:ご自宅、勤務先などfirst callにログインできる環境であればどこでも対応可能
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応募方法について
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※現在は募集を停止しております。
応募方法について以下に記載しておりますので、ご確認くださいませ。
■応募方法
【STEP1】
下記リンクよりメールアドレスのご入力をお願い致します。
医師新規登録フォーム:
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【STEP2】
ご入力いただいたメールアドレス宛に、登録を行うための情報を入力いただくリンクが届きますので、そちらにアクセスいただき、ご入力をお願い致します。
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【STEP3】
ご入力いただいた情報をもとに、事務局側で設定を行った後、ご利用可能となります。
※ご利用開始のご連絡は、事務局からメールにてお知らせいたします。
※「first call」は、日常生活におけるご自身やご家族の医療・健康に関する悩みを、いつでも医師に相談ができる遠隔健康医療相談(=オンライン医療相談)サービスです。現在、法人向けサービスを中心として展開しており、454事業所・約40万人以上(2019年12月時点)の方々にご利用いただいております。
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