医師起業家(Doctorepreneur/ドクトレプレナー)時代を迎えて
2019.12.06
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(かなり時間が空きましたが、広報チームに背中を優しく押されているため、ブログを再開致します)

本ブログにて前回の引っ越しのご報告をしてから約1年半が経過しました。そして、本年12月9日にいよいよメドピアグループは15周年を迎えます!

本当に、よくここまで潰れずにやってこられたなと我々のメンバー、関係している皆様方への感謝の気持ちしかありません。再開した本ブログ、頻度は未確定ですがこれからも更新していきますので、よろしくお願い致します。

さて、タイトルに記載した通り、医師の起業、が当たり前の時代になってきました。海外では、医師起業家のことを「Doctor×Entrepreneur=Doctorepreneur」と呼びますが、5年前くらいであれば、日本においては医師のキャリアの在り方として想像していなかった方も多いのではないでしょうか?

せっかくブログを再開したので、始めの数エントリーは現状の日本のヘルステック業界を俯瞰し、その後にその中での我々グループの方向性や、私個人が考えている課題感などを随時アップしていきたいと思います。

ヘルステック業界における医師起業家(Doctorepreneur)の存在感

私がメドピア株式会社を創業(当時の社名は株式会社メディカル・オブリージュ)した2004年頃は、医師や友人から「そんな博打よくやるね」「医師に会社経営はできない」「石見は儲け主義に染まった」等々、散々に言われたことを思い出します。

なぜ非営利法人ではなく株式会社の形態を取ったのか?そもそも、なぜ臨床医としてのキャリアを捨て、Doctorepreneurとなったのか?この話はまたの機会として、いずれにしても世の中とはこんなに変わるものなのか?と隔世の感がします。

メドピアグループが上場したのが2014年で、ちょうどこの頃を境にDoctorepreneur、特にITをベースとした医師の起業が増えてきた印象があります。

これは単に上場企業≒成功事例として当社が認識されたということのみならず(まだまだ小さな会社ですが…)、時代背景として、AI, VR, ロボティクス等のテクノロジーの進化、超高齢社会の急速な進展に対する危機感、オンライン診療を代表例とする政府による規制緩和、世界的な金余りの状況によるヘルステック業界への投資資金の流入等々多くの要因が考えられます。

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上図は、entrepediaから集計した、ヘルステックベンチャーの設立状況になります。右肩上がりの状況で、ヘルステック業界はまさに起業ブームと言って良い状況かもしれないですね。下図は各社の設立からの調達総額を示したものになります。

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約1/3の企業は既に1億円以上を調達しており、10億円以上調達している企業数は実に74社に上ります。我々がベンチャーキャピタルから資金調達した2011年頃は二桁億円の調達はほぼ皆無でしたから、この業界における資金調達の環境はとても良くなっていて、心から羨ましいと思います。

そして、我々の把握している中では、これらヘルステックベンチャーの中で63社は医師が代表を務める会社であり、8社については既に10億円以上の調達を完了しています。

我々は、2015年からHealth 2.0 Asia – Japan(今回からはHIMSS & Health 2.0 Japanとして開催)というヘルステック業界のキーパーソンが一堂に会するイベントを継続開催しているのですが、IT企業である我々が無理をしてでもこのイベントを継続しているのは、Doctorepreneurに限らず、ヘルステック業界に関わる人材、面白いと思ってくれる人をもっともっと増やしたい、と考えているからなのです。

昨年は、平日開催にも関わらず、約100名の登壇者のうち30名弱が医師、約1,000名の参加者のうち100名弱が医師となり、その意味では意図通りこの領域における医療従事者の存在感を高めることができてきていると思っています。

※今年12月9日・10日に開催する「HIMSS & Health 2.0 Japan 2019」のご案内はこちら

次稿では、我々が把握しているDoctorepreneur一覧を皆さんと共有しつつ、産業として見た時のヘルステック業界の特殊性について考察したいと思います。

※本稿は先日寄稿した「モダンフィジシャン」の改変・追記になります。

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