グーグル、IBMと「Google Health」で提携
2009.02.10
カテゴリー:医療関係

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20387732,00.htm

ユビキタスサービスを展開するGoogleが、IBMの新しいソフトウェア製品に関する契約を結んだ。このソフトウェアはIBMが医療機器の相互接続を促進するContinua Health Allianceという団体の協力を得て開発した製品で、例えば糖尿病患者用の血糖値計測器といった健康管理機器の個人データを抽出し、そのデータを該当する患者の「Google Health」ファイルと直接的に共有する(同じくGoogle Healthを利用していれば患者の担当医と共有することも可能)。

 このIBM製ソフトウェアは一部オープンソース標準に基づいて構築されており、いずれは別の個人健康記録(personal health record:PHR)サービスでも使用可能になる予定だ。

以上、抜粋終わり

Continua Health Alianceという組織を知らなかったので、調べてみました。ググッてみるとなんと日本語のページと丁寧なppt資料まで!しかもプレゼン資料の日付が今日になっているのは、上記のリリースに合わせたのか??
スタッフにはインテルからシスコ、シャープ、製薬企業まで錚々たる面子が並んでいます。

プレゼン資料を見てみると、掲題に「次世代の個人的な在宅遠隔医療システム」とありますが、これは誤訳なのか、実体を表していません。日本でいう在宅遠隔医療システム、というとどうしても僻地医療を想定しますが、この団体の目指していることは、あらゆる医療機器と電子機器(パソコン・携帯・アグリゲータ)を結びつけようというものです。
その意味では、在宅遠隔医療システム、というのは本事業が軌道に乗り、PHRが実現されることによる副次的な産物であって、本質は、全ての患者データが患者の手元に、ということにあるのではないかと思います。

現状では、自動血圧計やパルスオキシメータなどのようですが、当然将来的にはCTなどの画像データも含まれてくることでしょう。

この団体の協力を得て作成したソフトウェアの詳細が不詳ですが、この団体のコンセプトとgoogle health、非常に強力なシナジーがありそうです。(日本の医療にIBMがどれくらいのプレゼンスがあるのかわからないのですが。)

考えてみれば、今までPHRについて考える時、医師側の立場としては、「どこから情報取るんだろう?」「医療機関からいちいちデータを渡すのは面倒だな」と思っていたのですが、医療機器と患者さんとを直接結んでしまえば問題解決ですね。自分のアイディアの貧困さに気づかされました・・・。

さて、microsoftはどうでるのか?注目です。

  • カテゴリー:医療関係
Copyright(C) ALL RIGHTS RESERVED , MedPeer, Inc.