2011頃からPHRが実用に耐えうるようになる、という予言
2009.01.23
カテゴリー:Next Doctors関係

PHRs, Platforms & Consumer Trends from John Moore

英語で恐縮ですが、興味深いプレゼンテーションを見つけたので貼り付けておきます。
全て詳細に読んだわけではありませんが、スライド20枚目の、2009年頃からPHR(personal health record)の集積が始まり、2011年頃にはそれらの集積されたデータが結合され、個人に活用可能になる、と書いてあります。結構早いな、という印象ですし、おそらく日本では数年先になるでしょうが、このような未来が来ることは間違いなさそうです。

→PHRについて不明な方は、tobyo開発ブログをご覧下さい。

当然様々な障害はありますが、今後の臨床治験・市販後調査など、医師が取り組んでいる研究活動に関して、このPHRは避けて通れない課題であることを実感します。
いや、課題というよりは、今までの大学・企業主導の治験などのあり方が根底から変わるのかもしれません。

今までの大規模臨床試験というものは、各大学の教授が単独・複数名集まって、企業・関連病院を巻き込み、患者さんをentryしていくのが通常でした。つまり、医師側が患者さんに「このような試験を行っているので参加していただけませんか?」と情報提供し、データを集め、分析して論文にしていたわけです。

しかし、PHRにより患者一人一人の様々な疾病情報等がアクセス可能になると、ある一人の医師が疑問に思った事象や、経験した疾病鑑別のヒントに関して、オンラインで研究に参加する医師・患者を募り、結果の集約までこなしてしまう時代が来るのかもしれません。しかも、結構早く。。。
逆に、患者側からの提案に対し、統計学・臨床治験の経験を有する専門化が応え、新たな知見の発見につながったり、ということも考えられます。

日本の医師はわかりませんが、アメリカの医師は既に取り組んでいるんでしょうね。特にgoogle healthにはクリーブランドクリニックとかも絡んでいたはずなので、間違いなくその分野で可能性を感じているはずです。この辺り、詳しく考察してみたくなりました。

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