事業に「熱」があるか?
2009.11.25
カテゴリー:Next Doctors関係

先日、サンフランシスコで開催されたHealth 2.0に参加してきましたが、内容も大変刺激的で、正直羨望を感じて帰国しました。

その中で、特に惹きつけられたプレゼンテーションがありました。

http://ameblo.jp/angeneurochirurgien/entry-10385095837.html

こちらでも紹介されている、PatientsLikeMeのchairman・Jamie Heywood氏です。

デモは、ALS(筋委縮性側索硬化症)という難病のコミュニティ内で行われているデータの共有について、(医師なら分かると思いますが)リアルタイムにカプラン・マイヤー・カーブ(生存曲線)がFlashで描かれ、自分がそのカーブのどこに位置しているのか?表示されていく過程は感動的でした。

同じ病気を持っている患者さんにとって、周囲の患者さんがどのような症状を実感し、治療を受け、どのような効果を得ているのか?それを知ることは、切実な思いであることでしょう。

そして、何より私が感動したのは、本エントリーの題である事業に対しての「熱」です。

上記リンクにある通り、Heywood兄弟は兄弟をALSで無くし、その時の体験を元にPatientsLikeMeのようなコミュニティの必要性を体感し、現在に至るとのこと。

マネタイズにも成功しつつあるようで、事業を興すための「熱」と、同時にそれを持続させていくための冷静な頭脳を持っていると思います。

この「熱」と「冷静さ」は、どちらか一方では片手落ちで、特にコミュニティを運営していく場合には、ユーザと価値観を共有し、同時に、クライアントとのクレバーな交渉をこなす能力が必須なのだと思います。

MedPeerでも、ユーザと事務局が一体となり、医師の集合知を共有していくことを目指しています。道はまだ遠いですが、だいぶ光が見えてきたような気がします。

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