6th annual Sales Force Effectiveness Japan 2011終了
2011.07.29
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昨日は、Eyeforpharma社が開催する、Sales Force Effectivenessのannual conferenceでした。
昨年に引き続き、二日目の座長という大役を頂き、各演者の方とのディスカッションを楽しみました。
閉会の際にもコメントさせて頂きましたが、この業界はニッチではありますが、非常にチャレンジング・エキサイティングな領域だと思っています。
昨年は、iPadブームに押され、「変革の時代だからこそiPadブームに乗ろう、医師の関心を惹こう」的な、正直怪しげな雰囲気を少し感じました。
ところが、今年のカンファレンスになってみると、既にブームは沈静化し、様々なチャレンジの結果、失敗に気づき、デバイスのみでは何も起きない、ということを前提に皆さんがディスカッションを進めていました。この辺のスマートさには心強さを感じますし、つい少し前まで、◯◯社が全MRにiPadを導入、というニュースが業界誌で話題になっていたことが嘘のようです。
もちろん、具体的な目標を元に、上記各種デバイスを導入することには全く問題がありませんが、あくまでも、目標が先であり、デバイスはその手段でしか無い、というあたりまえのことの共通認識が出来ていることは進歩だと思います。
その他、気づいたことを備忘録的に記載しておきます。
・各企業が、「MR or その他のマーケティングチャネル」という視点ではなく、 「MR and その他のマーケティングチャネル」である、という事実を受け止めていた
・そのなかでもMRの重要性は薄れることはないことは各社の共通認識
・ジェネリック導入の遅れなどについては、日本の医療制度(保険負担率が高いことや政策の変化)の問題はあるが、その他に、医師-MR間の人間的な繋がりにも注目していた
・マスマーケティング(◯◯科医師全員)→セグメンテーション(症例数など)によるアプローチ→症例に対する行動などのbehaviorに応じたマーケティングの試みが始まりつつある。
・医師の情報源が多様化する中、その情報ソースをマネジメントする、チャネルマネジメントの取り組みが具体的に始まりつつある。(CRMとSFEの連動)
・MR教育において、FLM(fisrt line manager?)営業所課長の役割が重視されている。
・SFE特にMRに関しては、個人の質向上に加え、チームビルディングが重要
・例えば、「授業で、一番前に座って眠っている」、という行為は、先生に対する強烈なメッセージになる。同じように、「この双方向コミュニケーションの時代に、「何もしない」という選択もまた、強烈なメッセージを送ることになる。」
二年目ということもあり、知り合いの方も増えてきて、とても刺激を受ける会でした。
参加された皆様、お疲れさまでした。
カンファレンス終了後、親しい人達と飲んだのですが、震災後(?)少し自分にカゲを感じるとのこと。さすがに丸一日出ずっぱりで、疲れていたことはあるかもしれませんが、確かにこの大変な時代に、まだ何も貢献出来ていないことに対する焦燥感、無力感を感じることは多いです。
ただ、同時に、自分に課せられた義務・期待を感じる機会も増えており、このようなカンファレンスで刺激を受け、目的の場所への道のりが着実に近くなっていることも実感します。
私個人は、SFEやMarketing Excellenceを研究する立場ではなく、あくまでも実践者であることを自認していますので、まずはしっかりとMedPeerの価値を医師、クライアントに認識してもらうことだと考えています。
※号外ですが、会場である製薬企業の方に見せて頂いた症例の経過共有システムはかなり凄かったです。そのうち発表されるとのこと、楽しみです。
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