医師は、なぜ目の前の患者を救うのか?
2012.07.02
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Simon Sinek:How great leaders inspire action

医師に、「あなたは、なぜ目の前の患者を救うのか?」と尋ねたとしたら、きっと、「何を言っているの?」と怪訝な顔をされることでしょう。

冒頭の動画はTEDという、優れたプレゼンテーションを多く開催しているグループのサイトから埋め込みました。(なぜかChromeだと何回かに一回読み込めないようです)

「優れたリーダーはどうやって行動を促すか?」との問いかけにSimon Sinek氏は答えます。

「そこにはゴールデンサークルと呼ぶべき法則が存在している。内側から順に、Why→How→Whatだ。優れたリーダーは必ずこの順に物事を説明するのに対し、一般の人はこの逆の順に物事を説明する。」

医療の世界に関わっている人は、全員このWhyが迷うことなく共有されているのだと思います。

つまり医療従事者にとって、Whyはあまりにも当たり前であり、「なぜあなたは目の前の患者を救うのか?」について答えを出す必要はないのです。あまりに当たり前なことであるがために、医療界での議論はHowから始まります。

それが良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが、Whyを語るリーダーがいなくても皆が同じ方向を向いているということですから、医療に関わる者にとっては幸せであると同時に、議論が各論に陥りやすいのかもしれません。

同時に、自分を含めて医療に関わる人々は、世の中の人々や仕事というものは思った以上にWhyが共有されていない、ということに気づく必要があるのだと思いました。

自分のように、医療業界とIT業界の両方にいる人間は珍しいと思いますが、だからこそ気づくことも色々とあるので、今後はそのような話題もエントリーしていきます。

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