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代表取締役 兼 執行役員社長 CEO 後藤 直樹

2024年12月9日、メドピア株式会社は創業20年の節目を迎えました。時を同じくして創業者の石見からCEOのバトンを引き継ぐこととなった私は、こうして図らずも20年後の医療を想像して、そこに私たちがどう貢献していくのか、という問いについて考えることになりました。人口予測は、最も精度の高い未来予測といわれています。これを20年後の未来を考える上での補助線としてみたいと思います。

メドピア創業当時の2004年、日本の総人口は1億2,700万人、高齢化率は約20%でした。総人口でほぼピークに達し、その後長く続く人口減少時代のとば口の年でした。今から20年後の2045年。日本の総人口は1億880万人*、高齢化率は約36%*に達すると予想されています。この数字だけを見ると、20年後の医療は大変困難なものになると思えるかもしれません。人口が1億人、高齢化率が40%近くになる日本で、今と同じ医療水準を本当に担保出来るのだろうか、と。

これを別の角度から捉えてみます。2045年頃には高齢化率の伸びは鈍化し、ほぼプラトーに達します。つまり今から20年後、2045年時点で持続する医療提供体制を築ければ、一つの安定均衡状態を築けるのではないか、と考えることが出来ます。つまり、これからの20年を、一つの正念場として捉えられるのではないでしょうか。

幸いなことに私たち人類には、技術革新という武器があります。メドピアが展開するIT領域では、インターネットの登場に比肩するであろう巨大な技術革新、生成AIの勃興が起きました。医療の世界では、あらゆる所で文書が膨大に使われています。生成AIが生み出す付加価値領域が、膨大にある世界と言えます。

ヘルステック企業であるメドピアの役割は、生成AIに限定せず、技術革新によって生まれた可能性を、事業を通して社会実装をしていくことにあります。高度に分化された医療の世界においては、事業を通した社会実装は極めて困難なチャレンジではありますが、これこそが私たちの使命と確信しています。このすばらしい日本の医療を次世代に残すために、みなさまのお力添えを頂きながら、革新的な事業展開に邁進してまいります。
*内閣府「令和6年版高齢社会白書」

取締役会長(医師・医学博士)石見 陽

私たちが創業した2004年は、奇しくも日本国内において「医療訴訟」の件数が過去最高に達した年でした。医療現場における慢性的な人員不足・非効率から頻発した医療事故が、患者、国民の「医療不信」を招いていました。

それから20年が経過した現在、医療不信とは別の諸問題が浮き彫りになっています。急激な超高齢社会の進展、地域間の医療格差増大、持続可能な医療提供体制を見据えた医師の働き方改革による担い手不足、グローバルにおける日本の存在感低下によるドラッグ・ラグ / ドラッグ・ロスなどです。

これらの変化に即応し、私たちのVision(実現したい姿)「集合知により医療を再発明する」を実現するために当社グループは、21期を新経営体制で挑むことに致しました。今後、創業者であり医師である私は取締役会長として、①メドピアのMissionの更なる浸透と組織カルチャーの構築、②医師や製薬企業、その他ステークホルダーの皆さまとのエンゲージメント強化、③取締役会議長・グループ会社取締役就任によるメドピアグループ経営基盤の更なる強化、④探索的新規事業の創出の役割を担い、メドピアグループの長期的価値向上に貢献していきます。

当社Missionである「Supporting Doctors, Helping Patients.」を胸に、私たちの挑戦は続きます。医師会員の皆さま、株主の皆さま、関係各社様におかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
新たな成長ステージを目指す私たちの今後にご期待ください。

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