2021.05.11
かかりつけ薬局化支援サービス「kakari」、かかりつけクリニック支援サービス「kakari for Clinic」との“医薬連携機能”第一弾、「処方せん画像共有機能」の提供を開始
メドピア株式会社(東京都中央区、代表取締役社長CEO:石見 陽、以下当社)が提供するかかりつけ薬局化支援サービス「kakari」は、姉妹サービスである、かかりつけクリニック支援サービス「kakari for Clinic※1」との「医薬連携機能」の第一弾として、「処方せん画像共有機能」の提供を開始いたしました。
今後も、kakariは、薬局とクリニック・病院間での双方向チャット機能など「医薬連携機能」を段階的にリリースし、医療機関間の連携をサポートしてまいります。
当社は “Supporting Doctors, Helping Patients.”をミッションに、医師12万人(国内医師の3人に1人)が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を中心に事業を展開しております。
2019年6月には、「患者さんに『選ばれる』を支援する」をコンセプトに、対人業務支援機能やオンライン服薬指導支援機能などを備える、かかりつけ薬局化支援サービス「kakari」をリリースし、2021年3月末時点では、1,600以上の薬局店舗/200以上の薬局法人に導入いただき、20万人以上の患者さんにご利用いただいております。
2020年9月には、地域のクリニックが「かかりつけ医」としての役割を果たすサポートをすることを目的に、クリニックPR機能や、診療予約機能、チャット機能、オンライン診療機能を備える、かかりつけクリニック支援サービス「kakari for Clinic」の提供を開始いたしました。
これまで、クリニック・病院における診療から、薬局における投薬・服薬指導・服薬フォローまでを一気通貫でサポートすることを目的に、両サービスの連携機能の開発を進めて参りました※2が、この度、「医薬連携機能」の第一弾として「処方せん画像共有機能」の提供を開始します。
「処方せん画像共有機能」は、kakari加盟薬局とkakari for Clinic加盟施設との間で、処方せん画像をセキュアな環境で簡単に共有することができる機能です。
処方せん画像は、本来であれば、処方せん原本の代替にはなりませんが、新型コロナウイルス感染症が国内外において拡大を続けている中、2020年4月10日に厚生労働省より発出された告示により、電話・情報通信機器を用いた診療後の処方せんの応需について、医療機関からFAXやアプリケーション等で患者さんが希望する薬局に処方せんを送付し、この情報をもとに調剤を実施し後日原本を送付するフローが、時限的な措置として示されました。
現状では、処方せん画像を送付する手段として、多くの場合FAXが利用されておりますが、FAXによる処方せん送付は、番号間違いによる誤送付や画像が不鮮明で読み取れない等の課題を抱えています。
kakariの「処方せん画像共有機能」では、あらかじめ薬局もしくはクリニック・病院から連携を申請し、もう一方が承認して「連携済」になることで、処方せん画像を共有することが可能となります。そのため、「連携済」の医療機関間以外に誤って処方せん画像を共有してしまうことを防ぐことができるとともに、視認性が高い画像データを用いるため、安全かつ効率的に処方せん画像を共有することができます。
地域包括ケアやかかりつけ医療の実現において、医療機関間の連携の重要性は近年ますます高まっています。2019年12月に公布された改正薬機法においても、薬局に対し他の医療機関との連携を努力義務として規定するとともに、2021年8月施行予定の「地域連携薬局・専門医療機関連携薬局」に係る認定薬局制度でも、その認定要件として医療機関間の連携が重要視されています。
かかりつけ薬局化支援サービス「kakari」では、薬局と患者間のつながりに加え、医療機関間の連携も「かかりつけ薬局化」支援の柱と捉え、「医薬連携機能」の提供を通して薬局とクリニック・病院のかかりつけ化を支援していくとともに、診療から服薬指導・服薬後フォローまでを一気通貫でサポートする「プライマリケアプラットフォーム(図)」として進化して参ります。
※1:当社と日医工株式会社(本社:富山県富山市、代表取締役社長:田村 友一、以下日医工)との共同事業として展開
※2:2021年1月29日に両サービスの連携について発表 https://medpeer.co.jp/press/8944.html
(図)クリニックから薬局まで一気通貫する「プライマリケアプラットフォーム」
▼共有処方せん詳細のイメージ
■参考:かかりつけ薬局化支援サービス「kakari」について
「kakari」は、「いつもの薬局を、あなたの“かかりつけ薬局“に」をテーマに、患者さんの「かかりつけ化」を支援するサービスです。薬局と患者さんをつなぐ患者さん向けスマートフォンアプリ「kakari」と薬局向けの「kakari薬局システム」から成り、患者さんにとっては薬局をもっと便利で安心してご利用いただけるように、薬局にとっては患者さんのリピート(かかりつけ化)につながるよう、以下の機能を提供しています。
①アプリを開くとホーム画面いっぱいに「かかりつけ薬局」を表示
「kakari」は、薬局がかかりつけ薬局となるために、店頭で患者さんに勧めていただくアプリです。患者さんはアプリをダウンロードして、加盟薬局の専用コードを入力するだけ。アプリを開くたびにホーム画面いっぱいにかかりつけ薬局の情報が表示され、すぐにお薬相談や処方せん送信ができます。
②「服薬フォロー支援」と「お薬相談/CRM」機能で、来局後も患者さんを継続サポート
システムでの事前設定だけで、患者さんへの服薬フォローがアプリを通じて簡単に実施できます。さらに、患者さんはいつでも薬剤師にチャットでお薬相談ができ、調剤後の薬局による継続サポートを実現します。チャット機能は、イベントのお知らせなど、薬局から患者さんにメッセージを送るCRM機能としても利用いただけます。
③「処方せん送信/店頭チェックイン」機能で、待ち時間を短縮
患者さんは病院で処方せんをもらったら、アプリ上でかかりつけ登録をした薬局に簡単に「処方せん送信」をすることができ、薬局での待ち時間を削減できます。また、病院からすぐ近くの門前薬局を利用される場合には「店頭チェックイン」機能で、薬の仕上がり時の連絡をアプリで受け取れます。
④「電子お薬手帳」機能で、服薬情報を一元管理
患者さんはkakariアプリ、加盟薬局はシステムを通じて患者さんの電子お薬手帳情報を確認することが可能となります。さらに本機能は、公益社団法人日本薬剤師会が提供する電子お薬手帳相互閲覧サービス「e薬Link®」とも連携しており、加盟薬局は患者さんの運営主体が異なる電子お薬手帳情報も確認いただくことができます。
⑤「オンライン服薬指導」機能で、オンライン服薬指導から決済まで完結
加盟薬局がシステムを通じてビデオ通話予約をすると、患者さんはkakariアプリを通してオンラインでの服薬指導を受けることが出来ます。kakari決済を利用する加盟薬局では、kakariアプリに請求IDも発行できるため、オンライン服薬指導後の決済もkakari1つで完結させることが出来ます。
<「kakari」が実現する姿>
薬局の「かかりつけ化」とは、患者さんが薬をもらう保険薬局を一つに絞ることです。「kakari」は、薬局と患者さんがつながる様々な機能によって、その薬局に通いたくなる立地以外の「利便性」と「安心」を提供し、患者さんが自らの意思で一つの薬局を「かかりつけ薬局」として選ぶことを実現します。
【メドピア株式会社の概要】
会社名: メドピア株式会社
所在地: 東京都中央区銀座6-18-2 野村不動産銀座ビル11階
設立: 2004年12月
代表者: 代表取締役社長 CEO 石見 陽(医師・医学博士)
事業内容: 医師専用コミュニティサイト「MedPeer」の運営、その他関連事業
URL: https://medpeer.co.jp