やってみる~ 将来に悩む医学生・研修医へ
2012.10.23
カテゴリー:医学生・研修医へ
昨日は、東京女子医科大学心研(現循環器内科)時代の同期会でした。
5人しか集まれませんでしたが、辛いけど楽しかった研修医時代の本当に良い仲間です。
臨床の第一線で頑張っている人も、研究で成果を上げている人も、母として充実した人生を送っている人もいて、皆で当時の思い出話をして懐かしい気分に浸りました。
その席である友人がこう言いました。
「色々とやってみて、駄目だったらシンプルな医師に戻ればいいよね。」
これは、医師でない人には甘えのように見えると思いますが、医師不足の日本において、実際に医師という国家資格保有者は失業するリスクはほとんどありません。
臨床医はもちろん、研究、教育、生命保険会社勤務や医系技官、その他に私のように起業まで、非常に幅広いことにチャレンジできるのが医師という資格なのです。
かつ、甘いようですが、仮に何かで失敗したらシンプルな臨床医に戻ることもできます。
ただし、かなり前のエントリに書いた通り、自由度が高い分、周りにはその覚悟が問われると思います。
例えば研究者であれば、理学部卒の研究者はあとがありません。医師が臨床医から数年間研究してまた臨床に戻るのとは覚悟が違うのです。そのような研究の第一線で戦っていくには相応の覚悟が必要だし、私の周りの医師⇒研究者には皆そのような覚悟を感じます。
その覚悟+臨床経験が組み合わさった場合に、医師資格を持った研究者は良い成果をあげられるのだと思いす。
起業でも同様で、しばらくの間会社のコアメンバーにも、私がどれくらいの覚悟をもって事業に挑んでいるのかが伝わりませんでした。
あまり熱を感じにくいキャラクターということもあるのかもしれませんが、その覚悟をいかに継続して持ち続けるか?そしてそれをいかに根気よく伝え続けるか?常に問われていたと思います。
前回エントリのとおり、多くのカードを持ち続けることは重要ですが、考え抜いたうえで、どこかでは「ふっ」と決断して「やってみる」のも大事ですね。
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