ヘルステックカンパニーとしての視点
2015.06.09
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最近、「ヘルステック」という言葉を聞く機会が増えてきました(流行らせようとしているのは内緒です)。
Fin-Tech(Finance+Technology)やEd-Tech(Education+Technology)などの造語と一緒で、Healthcare+Technology=Health-Techというわけですね。
その意味では弊社はヘルステックカンパニーのカテゴリに入るわけですが、このカテゴリ、まだまだチャレンジが足りていないと思っています。
そんな中、講演で御招待頂いたITヘルスケア学会の学術大会に参加してきました。
会期中のある一幕。
パネルディスカッションで、Healthcare寄りの演者から特定疾患の早期発見アプリについての紹介があり、その統計学的な検討やマーケティングの方法について、ディスカッションで盛り上がっていました。その後の質疑応答で、ある技術系大学の先生が一言。「私たち技術者が考えるのは、そのアプリをインストールさせて疾患を早期発見させることではなく、アプリをインストールせずにスマートフォンなどを身に着けていて、気づいたら疾患が発見されていた、という状況を創り上げることだと思う。」と発言されました。
この発言に、私は会場が一瞬ざわついたように感じました。
発言の内容が良い悪い、Technology側がHealthcare側の人より優れている劣っている、という話ではなく、これがまさにHealthcareとTechnology双方からのアプローチが融合する「意味」なのだ、と思ったのです。
実際にHealthcare側の演者からは、アプリをインストールさせて疾患を発見することを唯一の目的としているのではなく、この一連の行為を通じて疾患の啓発をする意味づけもある、との発言もあり、双方の意見に納得し、色々な視点で問題解決していくことの醍醐味を感じた一幕でした。
(リンク加筆しました)
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