Design × Healthcare; past, future, and state of the art
2008.11.01
カテゴリー:医療関係

10/30~11/3まで、オフィス近辺でTokyo Designers Week 2008, 100% Design Tokyoというイベントが開かれています。神宮・青山近辺のショップやイベントスペースで展示市(?)をやっているらしいのですが、明らかに人通りも多く、外国人の姿も普段より多いようです。

今日は「デザイン×医療」について少し考えてみました。

デザインと医療ということでイメージしてみると、

佐藤可士和氏と千里リハビリテーション病院のコラボレーション

ユニクロと亀田総合病院による白衣

あとは、注目を浴びながらなぜかひっそりと閉院してしまった

コラボクリニック新宿

あたりが頭に浮かんできます。

まずは、私にとってのデザイン・デザイナーの捉え方について。

佐藤可士和氏の書籍などを読んだりしたこともありますが、完全に他分野の人間として、私の捉える「デザイン」とは、イコール「伝えること」、「デザイナー」は「そのお手伝いをする人」です。

最近では大学病院の立替時期でもあり、綺麗な病院が増えているようですが、病院を訪れ、建築を眺め、内部に入って、それらのデザインにより何かが伝わってくるかと言えば、答えはNOです。

これはある意味当たり前で、現状のほとんどの病院には、訪れる人に対して「伝えたいこと」は無いのです。メッセージが無いから、その発信について考えることも無い。ですからデザインに力を入れる必要性も無くて、無駄なコストと認識されてしまうわけです。

デザインと言うと、医療においては「無駄なもの」「縁遠いもの」という認識をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、実は、伝えるべきものが定まっていて、全ての無駄をそぎ落とすと、自然とその発露としてデザイン性を帯びてくるのではないでしょうか?

その手伝いをするのがデザイナーの仕事なのだと思います
(と、勝手に部外者が定義してしまいました(^^ゞ)

それでは、今後の「デザインと医療」はどのような方向性に進むのでしょう。

国民側の要請として、医療技術はもちろん、サービスとしての医療の質の向上が求められている以上、それらの要望に対する答えとして「キーメッセージ」を据え、その発信を行っていく必要があると思います。その意味からも「デザインと医療」が今後身近なものになってくると思います。

いろいろと書きましたが、結局は医療の世界ももう少し洗練されて欲しい、という単純な思いからの論考でした(^^ゞ

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