MedPeerは「医師の、医師による、医師のための」
サービスだから医師たちに信頼されたユアクリニック お茶の水 院長 杉原 桂

ユアクリニック お茶の水 院長 杉原 桂
■経歴
1991年 | 武蔵高等学校 卒業 |
---|---|
1998年 | 昭和大学病院小児科医局入局・同病院小児科 勤務 |
1999年 | 千葉県こども病院新生児未熟児科 |
2000年 | 町田市民病院小児科 |
2001年 | 沖縄県石垣島県立八重山病院小児科 |
2002年 | 国立相模原病院小児アレルギー科 |
2004年 | 公立昭和病院小児科勤務 |
2006年 | 多摩センター北口 田村クリニック小児科 院長 |
2007年 | 医療法人社団めぐみ会 理事・多摩ガーデンクリニック 院長 |
2015年 | ユアクリニックお茶の水 現職 |
■資格
- 医学博士
- 日本医師会認定 産業医
- 日本小児科医会認定 子どものこころ相談医
- 日本小児科学会認定 小児科専門医
■所属学会
- 日本小児科学会
- 日本アレルギー学会
- 日本医学教育学会
杉原先生は、「MedPeer」の前身である「Next Doctors」の立ち上げから関わっていただいています。最初は何がきっかけだったのでしょうか?
石見さんが医師のメーリングリストで呼びかけて集まった
石見さんとの出会いは、メドピアを創業される前で、まだ勤務医をされていたときです。当事、故・田坂佳千先生が主宰されていたTFC(Total Family Care)というメーリングリストがあり、2000人以上の医師が参加して情報交換していました。そのメーリングリストやその他のSNSサービスを使って、石見さんが複数の医師に何か一緒にやろうと声がけをされていて、そこで数人の医師で集まったのが最初の出会いです。
医師でビジネス感覚のある人というのは非常に少ないのですが、石見さんはその数少ない人である印象を受け、一緒にやりたいと思いました。
その中で、医師専用SNSの構想についての話が出たのでしょうか?
医師の考え方を集めた、再現性のあるビッグデータを残したかった
そうですね。当事、世間ではmixiやGREEがSNSの走りとして出てきていましたが、医師の世界ではTFCのようなメーリングリストだけがあった状態でした。私自身、大学病院で限られた医局の先輩と後輩だけで仕事をしていた中、そのメーリングリストに参加できたことで、自分の質問に対して2000人を超える医師の中から専門の先生が答えてくれるというのはとても画期的でした。
ただ、TFCはメーリングリストで情報が流れていってしまうので、記録に残って再現性のあるデータを残したいねと話をしていました。医師の考え方を集めた、今で言うビッグデータを形成したいねと。かつそれがビジネスにもできたらいいし、それを作るならば今しかないという話をそこで一緒にしていました。そして、立ち上げまで私も一緒にやることになりました。
MedPeerが医師のプラットフォームとして成長した要因は何だと思いますか?
現役の医師がやっているというのが、医師に信頼してもらえた
やはり、「現役の医師たちが作っている」というのが医師たちの信頼を獲得したのだと思います。それまでも医師と関係の無い企業が作っているものはありましたが、ビジネスありきではなく、あくまで「医療のイノベーションを起こしたい」というのが一番の目的であるというのが伝わり、ここは参加しても大丈夫だという安心感を与えたはずです。
でも、まだまだもっとサービスとしても会社としても大きくなれると思います。「MedPeer」に集まっている医師の集合知には、これから二次利用、三次利用できる可能性を十分に秘めていますから。
医師にとっての「MedPeer」の強みや価値は何でしょうか?
「医師の、医師による、医師のための」サービスである
「医者が主人公である」というスタンスですね。医師の視点を最優先しているところが最大の強みだと思います。
そういえば石見さんと当時、リンカーンの演説じゃないですけど、「医師の、医師による、医師のための」SNSを作るんだというので話していましたね。そのスタンスをずっと貫いているのが、「MedPeer」が医師に支持されてきた理由であるはずです。
これからメドピアに実現して欲しい世界は?
「MedPeer」の集合知に多くの医師をつなげてレベルアップを。そして世界へ。
石見さんがメドピアでやろうとされていることを、きちんと実現していっていただきたいと思っています。「MedPeer」のサイトに来れば10万人を超える医師たちが待っていて、自分の質問に一瞬で専門の先生が答えてくれる。また、サイト内で飛び交う会話の流れを見ていると、毎日のように自分の知識やスキルがアップしていったり、今の診療の流れやそこへの医師の温度感などがつかめる。そういう場を特に若手の医師たちに提供してあげて欲しいです。集合知に接続している医師としていない医師とでは、やはりレベルが全然違いますから。そして、さらにはそれを世界までつなげていって欲しいと期待しています。